角川書店単行本<br> 天翔る旋風 - 三国志断章

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader

角川書店単行本
天翔る旋風 - 三国志断章

  • 著者名:朝香祥
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048742337

ファイル: /

内容説明

呉の国主・孫策とその腹心の部下・周瑜は幼なじみの親友だった。志半ばにして孫策は斃れ、その遺志をついだ周瑜は赤壁の戦いを経て、やがて自らも病を得てしまう。英雄たちの愛と死を描く感動の歴史群像劇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

30
本作に限らず、本シリーズで描かれる蜀の人々は、孔明・蜀ファンから見ると幾分存在感が薄くて驚くだろう。「華焔」は一兵卒の目から見た赤壁前夜が描かれるが孔明らは登場しない「望西」は最期を迎える周瑜がこれまでを回顧するスタイルで、孫策亡き後の呉が描かれる。亡き友の夢を叶えんと征西に向かおうとする周瑜だが、病がこれを阻む切ないエピソードだ。切ないと言えば「群青」で周瑜を思いながら「一番を望む人にしか嫁がない」宣言をしていた孫策の妹・珠姫が、妻を亡くしたばかりの劉備に嫁ぎ有言実行を果たす。こちらも恋心が切ない。 2016/05/21

さあ

18
人生で一番影響を受けたと言っても過言でないぐらい私にとって特別で大切な「かぜ江」シリーズの続編にして、完結編。朝香先生が紡ぐ物語、もう読めないかと諦めかけていたので、ただただ嬉しい。コバルト時代から変わらない胸にすとんとおさまる心地よい文章はもちろん、魅力的なキャラたちも健在で、読みながら残りの頁が少なくなるにつれ、終わって欲しくない想いで胸が締め付けられた。孫策と周瑜、この二人の関係…夢で繋がる男同士の友情、やっぱり大好きだなぁ。史実に則っているから仕方ないけど、二人にはもっと生きて活躍して欲しかった。2014/06/14

陸抗

10
終わってしまった…。孫策と周瑜を主役にした三国志なので、袁術の死から周瑜の死で終わってしまった。曹操や劉備の陣営の様子が断片的だったことが、不完全燃焼で仕方がない。いっそ、黄巾の乱から五丈原、もしくは孫呉の滅亡まで、がっつり書いて欲しいと思うのは、贅沢なのかな。呉がメインの三国志の小説はあまりないので、このまま終わってしまうのが惜しい。2016/09/03

あも

10
朝香三国志の最新刊にしておそらく最終刊であり、集大成。作者の成長か、そもそもレーベルに合わせた描写だったのかは分からないが、コバルト文庫時の孫策や周瑜ら登場人物の子供っぽさがなくなり精神年齢が上がった感が好印象。文体も一般歴史小説よりになっていて良い。「群青」では孫策の廬江攻めから嫁取り、「望西」は江陵攻略から周瑜の死まで。小説自体もすごく良かったのだが、それ以上に長い時を経てここまで読めたこととか色々感慨深くて泣きそうになった。出版社も異なるが、過去の設定や重要なシーン台詞を踏襲しており、感無量だった。2016/06/10

海空

9
泣きすぎて目が大変なことになりながら読了(つд;*)一番大好きな小説家さんの待望の新刊、しかも私の青春を彩ったかぜ江シリーズの続きでもあり帰結ともなろう物語。時間や自分に余裕がある時に読もうと大切にあたため過ぎてしまい積ん読にして丸一年たってしまってた。うん でもゆっくりじっくり読めて良かった。自分でも驚くくらい涙出るなと感心しつつ、朝香せんせの三国志が本当に好きで素晴らしい作品に出会えて良かったと心から思います。相変わらずな策ちゃんと周瑜ちゃんのやり取りに胸が弾み、奥様&子供ネタでニヨニヨし[続く]2014/10/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7363480
  • ご注意事項