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内容説明
「経営戦略論の知識」と「戦略分析の実作業」。
このギャップの埋め方が見えてくる
市場トレンド分析、マーケティングのSTP、ファイブ・フォーゼズ・モデル、PPM、ニッチャーの競争戦略……MBAの分析ツールを使って、7つの業界・企業を読み解く。
・本書で扱う7つのケース
リーボック「イージートーン」/パナソニック「ポケットドルツ」/日本駐車場開発/EMS大手「鴻海」/ドラッグストア業界/日立製作所/パワー半導体デバイス産業
「経営学の教科書に載っている知識」と「自分一人で行なう戦略分析の作業」という、一見近そうで実はかなり大きなギャップをどうやって埋めればよいのだろうか。これが、まさに本書のシリーズを生み出した基本的な問題意識である。教科書の知識あるいは理論的な知識と、実際の分析作業という2つの間にあるギャップを、どうにかして埋める手っ取り早い方法は、見本を見て真似することである。
コンピュータ・ソフトウェアのプログラマーが、先輩の書いたプログラムを「読み」・「模倣」することでプログラム作成の力量を上げていくように、あるいは統計手法の使い方を統計学の本ばかりでなく、先輩が実践した使い方を見て学んでいくように、戦略分析の思考法を他の人の書いた戦略分析の実例を「読み」・「模倣」することで身につけていってもらいたい。これが『戦略分析ケースブック』シリーズのねらいである。
目次
序章 戦略思考力の高め方―経営戦略論の成り立ちから考える
第1章 運動と健康に関するトレンド分析―市場縮小と「イージートーン」急伸の背景
第2章 行動トレンドの変化とマーケティング戦略の合致―市場の停滞を打ち破った「ポケットドルツ」
第3章 駐車場管理・運営市場におけるニッチャーのビジネス・モデル分析―独自の参入障壁を築いた日本駐車場開発
第4章 急拡大した巨大企業の利益率低迷の要因―EMS業界最大手・鴻海が直面する課題
第5章 ドラッグストア企業の店舗戦略と競争環境分析―業界トップ企業の営業利益率がなぜ低いか
第6章 日立製作所の全社戦略―史上最悪の赤字からV字回復した高多角化企業の分析
第7章 技術転換期における技術の潮流変化を読む―パワー半導体デバイス産業を事例として