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内容説明
エレクトロニクス業界のように、グローバル市場でのプレゼンスを落としている企業は少なくない。だが、ダイキン工業は国内生産を維持しつつ、空調売上高世界一を成し遂げた。その一義的な理由は、果敢なM&A(合併・買収)や提携によって北米市場や新興国を攻略したことにある。だが、さらに突き詰めれば、同社の井上礼之会長が実践している「人を基軸にした経営」によるところが大きい。
日本的経営でグローバル市場を制する――。その極意を井上会長が語った。
目次
1時間目 人から始まるM&A―異質の融合で「強み」を伸ばす(2010年に空調売上高で世界一を実現 「1+1」が2以上になるM&A 過去の買収では技術者の離反を招いたことも)
2時間目 世界最適のモノ作り体制―「最寄り化」進め市場を深耕(国内生産主体でも利益を出し続ける 「匠の領域」が競争力向上に不可欠 工場は市場最寄り化、暗黙知は海外に水平展開)
3時間目 技術でも事業でも勝つ―コアを開示して「世界標準」を握る(鉄則は「仲間を多く作った者が勝つ」 国際ルールを“作る側”に回れ 地道な啓発活動が世界標準化への近道)
4時間目 「人を基軸」経営の本質―実行なき戦略は無に等しい(「フラット&スピード」が飛躍の要因 トップの決断は「六分の理」でOK 本社と海外をつなぐブリッジパーソンを作れ!)