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内容説明
エレクトロニクス業界のように、グローバル市場でのプレゼンスを落としている企業は少なくない。だが、ダイキン工業は国内生産を維持しつつ、空調売上高世界一を成し遂げた。その一義的な理由は、果敢なM&A(合併・買収)や提携によって北米市場や新興国を攻略したことにある。だが、さらに突き詰めれば、同社の井上礼之会長が実践している「人を基軸にした経営」によるところが大きい。
日本的経営でグローバル市場を制する――。その極意を井上会長が語った。
目次
1時間目 人から始まるM&A―異質の融合で「強み」を伸ばす(2010年に空調売上高で世界一を実現 「1+1」が2以上になるM&A 過去の買収では技術者の離反を招いたことも)
2時間目 世界最適のモノ作り体制―「最寄り化」進め市場を深耕(国内生産主体でも利益を出し続ける 「匠の領域」が競争力向上に不可欠 工場は市場最寄り化、暗黙知は海外に水平展開)
3時間目 技術でも事業でも勝つ―コアを開示して「世界標準」を握る(鉄則は「仲間を多く作った者が勝つ」 国際ルールを“作る側”に回れ 地道な啓発活動が世界標準化への近道)
4時間目 「人を基軸」経営の本質―実行なき戦略は無に等しい(「フラット&スピード」が飛躍の要因 トップの決断は「六分の理」でOK 本社と海外をつなぐブリッジパーソンを作れ!)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
8
☆☆★ 技術をオープンにしてルールを作る側に回る。自信がないと出来ないと思う。やはり世界トップシェアになる企業の経営者は先見性がある。2014/07/02
オザマチ
6
「失敗を恐れずチャレンジすべき」とはよく言われるが、実際にそれを許す風土の会社というのはなかなか無いのではと思う。2014/05/08
くものすけ
2
ダイキン78%社員が外国人材とは驚異的!インバーターの技術が素晴らしい資産のようだ...2018/06/08
なーちゃま
1
ダイキンTIC(大阪)で配布された本。どんなもんだ?と思って読んでみたらすごく面白い。井上の「ヒト」への哲学、思い。それがあるからこその積極的買収や、徹底して話し合う姿勢。「話し合って意見を出し切って、共感しあって、その上で独裁する」ってめちゃくちゃ分かりやすいマネジメントの表現だと思う。いい企業だな。しかし井上が辞任した後のダイキンはどうなるのか、それが投資家にとって最も気になるところだろう。2022/08/09
Ryosuke TAKEUCHI
1
「人が基軸」「話し合って話し合えば、その後リーダーが独裁的に決めても一丸となって進む」「インバーター技術を開示したおかげで、世界中でインバーターエアコンが増えてきた」内容自体は面白いが、日経ビジネス過去記事をつないでいるため、ちょっと水増し感はある。2014/02/23