内容説明
事故で演奏できなくなったチェリストは、時空を超えたある空間で、天上の音を演奏する少年と出会う（「空蜘蛛」）など、新鋭作家たちが描く謎とキャラクターの饗宴！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
245
これは『名探偵だって恋をする』なアンソロジー5篇なんやろか。解釈を幾らか広めに取れば、納得いかない訳でも無く。伊与原さんの『浮遊惑星ホームバウンド』で、『リケジョ!』の続編が読めるとは想定外の喜びでした。しかし短い。20ページにも満たないのね。それに未だ律はコペンハーゲンから帰国していないのね。律卒業後の続編をお待ち申し上げます。それ以外にも他のシリーズ(?)からの作品も納められているみたい。先にそれらの作品に触れられていれば、楽しみ方は広がるかも知れません。でも絶対という感じでは無さそうに思われますよ。2024/12/26
ダイ＠2019.11.2～一時休止
99
タイトルと中身が違いすぎませんかねぇ？。伊与原さんのリケジョが読めたからまいっか。2017/07/24
ひめありす＠灯れ松明の火
62
ホームズは若い女性に鼻の下を伸ばさないし、ミス・マープルは八百屋でおまけをねだらない。金田一耕介は多分トイレから出た後手を洗わないし、刑事コロンボが頬に赤い紅葉の後をつけて警察署に来る事はない。だけど、現代の名探偵見習達は恋をする。嫉妬もするし、百合っぽくもなる。スコーンとミルクティをお行儀悪く頬張って、終わらない自由研究の続きをメールで送り、彷徨えるオランダ人と共に空で楽器を演奏する。モザイク模様の形見箱みたいな5つの短編。彼ら彼女らがそれぞれの道で名探偵になった時、この邂逅をきっと、懐かしく青く、思う2013/11/27
はつばあば
54
ローウェル骨董店・・の文字が見えたので読んでみました。恋には縁の無さそうな内容の短編が5編。椹野さん以外の作家さんとお目にかかるのは初めてでした。「花酔いロジック」は私の学生時代とはおおいに異なるのでイマイチ受けませんでしたが、「空蜘蛛」をゴーンさんも読まれたかおつきの人が読まれたのかチェロのケースに入るって・・と笑えましたが、閉所恐怖症の私にはチェロケースも棺桶も変わらんくらいおぞましいと。古野まほろ「消えたロザリオ 聖アリスガワ女学校の事件簿１」は続きがあるなら島津今日子さんとお会いしてみたいです。2020/01/30
ううち
36
表紙とタイトルから期待していた内容ではなかったけど、どれもさらっと気軽に読めました。『ローウェル骨董店の事件簿』に出てくるオヤツが美味しそう。『聖アリスガワ女学校の事件簿』はアニメにしたら面白そうなキャラクターと設定で楽しめました。2015/10/12
