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内容説明
「島津の退き口」完全走破! 関ヶ原~大阪6日間約250キロの旅! 関ヶ原の合戦に敗れた西軍・島津義弘の敗走経路「島津の退き口」の内、大阪まで同じ時間、同じ道を追体験! 当時のドラマと今のドラマが交錯する歩くエッセイ漫画登場! この作品は……ヘタレ中年漫画家が歩きながらブツブツつぶやきヘタレて描く「ヘタレ漫画道」だったりもします。人生振り返ると辛いとお思いの方々なら、共感できるかもしれません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょり
6
丸に十の字の家紋に惹かれて購入。正直史実はあまり知りませんが鹿児島人としては知ってて損はないなと。それにしてもネガティブ主人公に感情移入してちょっと辛かった。しかし歩ききってマンガを仕上げたと思えばさすがプロ!まあ最後のページに取材を基にしたフィクションって書いてあったので、すべてが事実ではないんだろうけど、ここまでしっかりと組み立てて、絵もうまいので主人公ほど落ちぶれた感じではないのかなと(なんだか失礼な感想だな)これだけの思いをして薩摩へ戻った先人がいることを誇りに思いたい。ちったきばらんないかん。2013/10/02
かすくり
6
書店で表紙を見て衝動買い。エッセイコミック好きの自分としては、ちょっとでも気になったら買うって感じだった。で、内容だが、妙に成長物語風になっているが、どこまでがフィクションなのか気になるところ。あとがきで、1の物語を10に膨らませてるみたいに書いてあったし。でも、成長に精神的清々しさを感じるのも事実。しかしこれ、1巻ってなっているが、続き出るのか? すごく区切りよく終わっているが。2013/09/23
gq550_tomy
4
関が原合戦での島津軍退却ルートをたどるレポートマンガです。この作品は、実際の島津軍敗走の実況と、マンガ家としての廃業がチラつく作者自身の人生の模索がオーバーラップする二重構造となっております。目的を果たすための苦闘と、その達成時のカタルシスがよく描かれている快作です。ただひとつ気になるのは、とてもキレイに終っているのに「1巻」って、一体。。2013/10/14
カステイラ
3
「アルキヘンロズカン」に続いて読む。「アルキヘンロズカン」に出てきたキャラ(らしき人物)がいる!と発見しながら、疲れたもうやめたい以外の気持ちの描写がより多く登場していて読み応えはあった。15歳少年の「キリギリスは冬に歌を歌いながら死ぬべき」に対するアラフォー漫画家の「キリギリスはアリに物乞いしてでも生き残り、もう1シーズン歌を歌いたいのだ」の答えに作者の執念・プライド・もう後はないという危機感が凝縮されていると感じた。2018/02/26
でこれ
3
身をつままされるなあ。僕はまだ20代前半で「若い」って言って差し支えない年齢だけど。このまま無為にして過ごしていたらかくなるだろうっていうのが伝わってきた。その意味では黒沢に近い衝撃かな。 氏の著作はアルキヘンロズカンに続いてだけど、基本的には同じ構図かな。この路線はおもしろい、おもしろいけど前に進んでほしいな。2015/05/29