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内容説明
「国民栄誉賞」で見る昭和芸能史。
美空ひばり、長谷川一夫、藤山一郎、渥美清、森繁久彌、森光子。昭和・平成の大スターにして国民栄誉賞を受賞した6人。彼らの足跡を辿り、大衆とスターが織りなしてきた芸能史を紡ぎだした意欲作。演出家としてスターたちと直に接してきた著者が、スターがふともらした言葉、仕事に向かう姿勢、演技を離れたときの素顔などを回想し、その芸の本質に迫ります。美空ひばりはなぜ「下品」といわれたのか? 長谷川一夫の「科学的」な演技。知られざる渥美清の素顔。「戦争をしくじった」――森繁久彌が生涯抱えた陰影。等々、同時代の雰囲気を克明に回顧することで、6人の「傑物」が芸能史において、いかなる存在であったかも浮かび上がらせます。
目次
第1章 美空ひばり―なぜ、「下品」といわれたのか?
第2章 長谷川一夫―遅れてきた二枚目
第3章 藤山一郎―最後の国民的歌手
第4章 渥美清―寅さんに殉じた男
第5章 森繁久彌―しくじった男
第6章 森光子―非情の瞬間