内容説明
乾燥、超低温、高圧、そして放射線にさえ耐える体長1ミリにも満たない動物――「地上最強」との誉れ高いクマムシをはじめ、不老不死を獲得した怪物、宿主をゾンビにするパラサイト、うんこになって飛行移動するカタツムリ……はたまたバッタになった博士まで、常識破りな生物たちを、パリ大学気鋭の研究者が愉快に紹介。
目次
1 地上最強動物クマムシに敬礼
2 クマムシミッション・ハイテンション
3 暴かれた宇宙生命体の真実
4 キモカワクリーチャー劇場アゲイン
5 博士生態学講座
6 ぼくたちみんな恋愛ing
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
48
軽妙なエッセイ集。タイトルになっている「クマムシ」を中心に、少し変わった生き物と、その魅力に取り憑かれた研究者たちの日常をおもしろおかしく綴っている。表紙のクマムシの絵がかわいい。そして本の中で紹介されている「クマムシさん」のぬいぐるみが更にかわいい。お台場の日本未来科学館で売っているようなので、今度見学に行ったときにお土産コーナーを覗いてみよう。2014/04/28
えも
22
クマムシ研究者が、運営するブログやメルマガを土台に書いた、奇妙な生物や奇妙な研究者の生態を紹介した本■面白いのは、この人、研究資金を確保するために、メルマガ発行(有料)や、キャラクターグッズ「クマムシさん」の販売をしているということ。こういう形の研究継続って、アリだなと思う■そう言えば私の友人の地質学者も、似たようことをやってたなあ。2014/03/05
ふろんた2.0
16
クマムシを始めとした耐性が非常に強い生物と、それを研究する人たちの生態について。個々の生物については岩波科学ライブラリーに譲り、こちらでは生物学の入門として興味を持ってもらうための本。面白おかしく書いてくれてるんだけど、肩に力が入りすぎてるんで、そっちのほうも研究を深めて欲しい。2015/12/03
あび
11
クマムシについて知を深めたいなーという生物学愛から本書を手に取ったのだが、思わぬ収穫があった。いやはや、まさかあのネバネバが宇宙からの侵略者だったとは。あのネバネバとは、納豆のことである。詳しい解説は忘れてしまったが。ということは、納豆の妖精ネバールくんも宇宙からの侵略者という訳か。それは納得出来る。2016/01/08
tom
11
少し前に、クマムシの本を読み、クマムシに関する教養を高めようかと思って借りてきた本。ところが、この本は、クマムシに関連した、とにかく頑強な生物に関する本だった。世の中には、トンでもなくタフな生物がびゃっこしてるわけです。精子を注入した後、次世代、次々世代まで配偶者の体内で保存して生殖する生物、こんなのありかと思ってしまう。ほとんど、SFの世界です。2015/08/26
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