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内容説明
ルネサンスの魅力のひとつが、その時代を生きた人々が織りなすドラマであることは真実である。そのため本書では、芸術家たちの人間的なドラマに徹底的に絞りたいと考えた。それもレオナルドとミケランジェロ、ラファエッロという、同時代を生きた三人が二度にわたって同じ街にいた時期をとりあげた(「まえがき」より一部改変して抜粋)。史実と仮説を織りまぜ、三巨匠たちの邂逅から運命までを描く。
目次
第1章 一五〇四年五月、フィレンツェ
第2章 検証 フィレンツェ・ルネサンス
第3章 一五一六年四月、ローマ
第4章 検証 三巨匠の邂逅
第5章 三巨匠の生涯と主要作品
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
イタリアの3人の巨匠がどこかで出会っていて、というifの世界ですが史実を織り交ぜた現実性もあり読んでいて楽しくなります。ダ・ヴィンチとミケランジェロの対決が行われていたかと思うと興味が増します。ラッファエロもそれに絡んでということでこの三者の作品などが新書ながらカラーで収められていて非常に参考になります。2016/07/17
流之助
24
ところどころノンフィクションが挟まれている構成。三巨匠ってそれぞれを主人公として描かれる物語は多く見るんだけど、三人がどんなふうに係わりあっていたのか、年齢的な意味でも、手がけていた作品の状況についても併せて比較しつつ書かれているところが分かりやすく感じた。ラファエロの天才ぶりがカッコイイ。何となく私はダ・ヴィンチ→ラファエロ→ミケランジェロの順で好きかなぁ。2019/11/01
Kentaro
22
フォルナリーナとは「粉屋(パン屋)の娘」を意味するが、このモデルが誰なのかはわかっていない。モデルとして、シエナ出身の女性マルゲリータ・ルーティの名が挙げられることもある。多くの女性と浮名を流したと伝えられるラファエッロには、しかし実際にそのような付き合いが確認できる資料がまったく残っていない。マルゲリータもその一人であり、高級娼婦であったとも伝えられる。唯一、ビッビエーナ枢機卿の姪でラファエッロの婚約者となったマリア・ビッビエーナの名は知られており、フォルナリーナのモデルである可能性もある。2026/06/03
つーこ
17
同時代に生きたレオナルド、ミケランジェロ、ラファエロの邂逅の話。年齢は違うけれでも、同じ絵画を志す者同士、複雑な感情が色々とあったと思うので、実際はどんな話をしていたのかな〜とか想像して止みません。実現しなかった五百人広間の『世紀の対決』やレオナルドの最後の審判にも想いを馳せてしまいますね。2014/02/12
白義
16
ルネサンスを知る人なら誰もが知る三巨匠、彼らが同じ街に集まっていた時期が二度あった。ということは、そこで彼らの交流もあったのかもしれない。そんな歴史の夢想を小説形式で書きながら、同時にその小説パートに説得力をもたせる歴史的な仮説、検証パートも置くドキュメンタリー番組みたいな内容。小説部分は学者の手によるものと考えると十分以上にこなれているのだけれど、正直どこまでが確定で未確定なのかごっちゃになったので検証パートだけで良かった気もする。とはいえ当時の背景と三巨匠の伝記も大まかに知れる優れた内容の啓蒙書である2018/12/18




