原敬の大正

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原敬の大正

  • 著者名:松本健一
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 毎日新聞出版(2013/12発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620322179

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内容説明

平成の現在も成しえない二大政党制 を大正時代に現出させた「超現実主 義的」政治家・原敬。
最も著名な宰相 ながらも知られざる原の生涯と大正 という時代を描く評伝大作。

<目次>
時代とは何であったか
昭和天皇の育成
皇室を「政事」に関わらせてはならない、と反革命としての原敬
新聞記者・原敬──文章ハ経国ノ大業
政治思想家としての原敬──政府と人民との対立
政治思想家としての原敬──国家統治の方法
政治思想家としての原敬──国民国家と国民の「自由」、および東京府会の「権理」
政治思想家としての原敬──近代国家のエネルギー、石油をめぐって
政治家への転身──「海内周遊」の旅の意味
政治家への転身──渡辺洪基と
政治家への転身──奥州から北海道へ
「立憲政治」の時代
官僚としての経験──外交官・原敬
官僚としての経験──大隈重信、井上馨との関係
官僚としての経験──陸奥宗光外相の下で
要するに辛抱さ!!──外務次官から大阪毎日新聞社長へ
政党内閣のはじまりと最初の崩壊
国家統治のほうへ
政治は力である──後藤新平とのライバル関係
政治は力である──大逆事件への対応
政治は力である──桂園時代を超えて
政治は力である──「対華二十一箇条」に反対
原政友会と軍事問題──シベリア出兵に反対
原政友会と軍事問題──寺内内閣への対抗
原政友会と軍事問題──米騒動と原内閣成立
政党内閣の出現
シベリア出兵の失敗
西にレーニン、東に原敬
原敬は何を実現し、何を捉えそこなったか

あとがき

目次

大正時代とは何であったか
昭和天皇の育成
反革命としての原敬
新聞記者・原敬―文章ハ経国ノ大業
政治思想家としての原敬―政府と人民との対立
政治思想家としての原敬―国家統治の方法
政治思想家としての原敬―国民国家と国民の「自由」、および東京府会の「権理」
政治思想家としての原敬―近代国家のエネルギー、石油をめぐって
政治家への転身―「海内周遊」の旅の意味
政治家への転身―渡辺洪基と〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

54
著者名見ずに読み始めたけど、すぐわかる。松本節、とでも言おうか。すぐ北一輝出てくるしw 東京駅、刺された現場に印が打ってあります。 個人的ではなく、単なるテロに倒れた大政治家2023/11/30

さすらいの雑魚

29
原敬は初の本格政党内閣を組織した無爵の平民宰相。壬生義士伝を読了した方なら文字面だけで泣けてくる不来方の城に仕えた南部盛岡藩出身。岩を割って咲いた盛岡の子、と書くだけで目から汗が😭さておき、政界官界では薩長藩閥、言論実業界では慶応学閥に小突き回され、原は時には狡猾に時には正論を盾に押しまくる力の政治家に成長する。元老たちに楔を打ち込み藩閥官僚を制圧する剛腕と腰の強さは豪雪に鍛えられた東北人そのもの。そんな原敬の栄光と限界(←ここ肝)を描き出し、原敬は原敬が捉え損ねたモノに暗殺されたと活写した評伝の傑作。2021/06/11

あまたあるほし

1
日本型民主主義が生まれ、根付いた大正を動かしたのが、原敬だった。原敬の現実主義が時代の要請たる、大衆主義と乖離し暗殺事件につながったと指摘した部分は、近代思想を研究してきた松本健一ならでは。さすが。民主党内閣の参与になった経験がこの本を書かせたのは間違いない。2016/01/02

ka-ko

1
この評伝を読んでいて多くの聞き覚えのある名前が出てきました。新聞記者から政治家へ。骨のある政治家が多かったのだと新ためて思い起こしました。2013/11/20

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