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内容説明
「国や組織に期待してはだめだ。もうだめだ。僕らで動こう。僕らで考えよう。僕らでこの国を変えよう。だって、僕らの国なんだからさ。誰かに任せるのは、もう、やめよう」(2011年12月12日 @nhk_HORIJUNより)。断末魔にあえぐ大メディア。今こそ新しい僕らのニュースメディアが必要だ。パブリックアクセスとオープンジャーナリズムを駆使して作るラジカルなニュース番組のマニフェスト!
目次
第1章 発信者の時代がやってきた!(3・11から始まったネット主導型のニュースメディア革命 発信を開始した個人と「8bitNews」の立ち上げ β版の運用で見えてきた市民発信の成果と課題)
第2章 メディアの民主化が始まる!(サンオノフレ原発問題が示す日米民主主義の深い溝 日本の報道メディアが抱える根深い問題 世界で進行するメディア革命の諸相 日本版パブリックアクセスの実現に向けて)
第3章 そして、ニュースルーム革命へ(融合するテレビとインターネット テクノロジーが切り拓くメディアという概念の変容 僕らのニュースルーム革命)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココリコ
6
堀潤さん、東京都知事選挙、報道してください。少数派は、根強いはずです。2014/01/21
anken99
5
元NHKアナウンサーの堀潤氏の著作。震災直後は、NHKという会社に属しているサラリーマンでという枠を飛び出し、個人のtwitterで「リアルな情報」を流していたことを思い出す。結果、twitterは閉鎖され、堀氏もNHKを退社した。本書では、そんな報道に対しての正義感が冒頭からぶちまけられる。氏の現在にも触れつつ、後半は意外にも現代メディア論へ。テレビからネットの時代へ、そしてそのネットすら明日は過去の遺物になっているのかもしれない。そんなことを感じながらも、その現代メディア論は非常に勉強になった。2015/08/21
スプリント
4
少し掘り下げが甘いと感じました。海外の事例を紹介されていますが、日本にも同種の試みは数多くあるのですがまったく触れられていません。パブリックアクセス・オープンジャーナリズムをNHKが率先して取り組むべきと語っていますが不公平感の残る受信料問題はスルーしており偏りを感じました。8bitnewsの取り組みは期待したいです。(クラウドファンディングはマスコミ・ジャーナリストへの信頼が右肩下がりの現状ではなかなか厳しいと思いますが。)2014/11/28
日向夏
4
原発の事故の報道のあと、利権にまみれた大手メディアには限界があるということをはっきり感じた人は多くいると思う。NHKを飛び出して成熟した市民社会を作るために新たなモデルを構築しようとする筆者に強く共感した。オープンジャーナリズム、わくわくするじゃないですか。できることなら自分も参画してみたい。メディアは変わらなきゃ!2013/09/20
サンザイン
3
元NHKアナウンサーの筆者が感じる現状のニュースの限界を様々な具体例をまじえながら述べ、一方で報道というもののあるべき姿を論じている。僕ら「個」が発信者となり、僕らがニュースルーム革命を起こす、そんな時代が来た。双方向のニュースはただ受容するだけではなくなるため、きっと考える機会が増えるだろう。そんな状況なら、より理解が深まり、より身近に感じられることが多くなる。きっと楽しいこと、面白いことが増えるだろう。面白かった。2013/09/28