内容説明
日本の言語(日本語)政策は間違っている!指導歴38年以上、指導対象数200万人以上を誇る表現教育の大家、宮川俊彦先生が語る、日本人のための「新しい日本語論」。
目次
プロローグ 言語から見る「近代の正体」
1章 「サルの壷は見つかったのか」―民話から探る、言語と人間・言語と国家
2章 漱石の『草枕』からみる近代の言語政策―作家たちの挑戦
3章 二葉亭四迷以来の口語文体―口語化運動と言語政策
4章 文部省唱歌と言語政策―『里の秋』がもたらしたもの
5章 経済的視点から言語をみる―侍文化から商人文化へ
6章 時代・社会の変化と戦後の言語政策―なぜ言語政策はなくなっていったのか
7章 言語政策の虚構性―太宰治や戦後の英語教育における「見えない表現」
8章 現代の言語政策の方向性―これからの国づくりとは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくのみ
5
バラエティーでは「笑いどころ」にテロップが出る時代。わかりやすさが最優先の時代だが、本書は「わかりやすく書きましょう」が言語衰退を意図する言語政策だ、と指摘。英語教育が文法に特化した「しゃべれない英語」になったのは当時の教育界の「抵抗」であり、独自の言語文化を守る活動だったという。言語政策が民話や唱歌、漱石の「草枕」など近代文学の文豪たちとのかかわりを見ていくと、見えてくるものは日本語の素晴らしさなのだ。2013/11/26
samandabadra
0
言語政策とあったので読んだがほとんど収穫なし2015/07/14
kuro
0
ちょっと偏りもあるものの、こういう切り取り方もあるかなと思いながら読了。初めて概念に触れる人にはちょうど良さそうだけれど、深読みするには少し物足りないかも。2020/11/05
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