内容説明
舞台は風雲急の京都へ。幕末痛快活劇第2弾。
長崎のオランダ坂で、めっぽう腕の立つサムライが用心棒をしているという。噂を聞きつけた福澤諭吉は、文久元年(1861年)神田小川町の勝麟太郎とともに江戸から長崎へ書状を送る。オランダ坂のサムライは、妻子とともに薩摩の関を破ったあの脱藩浪士にちがいない――故島津斉彬の秘蔵っ子で合伝流の鉄炮師範をしていた男・斬(しばし)善次郎だ。
書状は善次郎の妻の萌と一子・爽のもとに届くが、善次郎はこのとき倒幕過激派の妨害工作に対抗する用心棒として京都にいた。江戸に福澤を訪ねたのち、長崎に帰り着く善次郎。異国の風が吹くグラバー商館で、本国アメリカにも出回っていない最新式のライフルを目にした翌朝、斉彬から下賜された愛刀に暗号のような不思議な模様を見つける。かつての盟友・新納亀十郎に思いを馳せ、薩摩藩の秘密を胸に秘め、妻子を連れふたたび京都へ向かう善次郎だが、薩摩の実権を握る島津久光もまた一千の兵を率いて上洛を目論んでいた。
蕃書調所頭取助に任じられる勝麟太郎(海舟)、土佐勤王党を脱藩する坂本龍馬、奄美を離れた西郷吉之助(隆盛)ら幕末の志士とともに、風雲急の時代をニューヒーローが疾走する書き下ろし痛快活劇第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やよひ
2
福澤諭吉とか西郷吉之助に坂本龍馬などなど、幕末の有名人がたくさん登場してきました。敵か味方かまだはっきりしない人もいて先が予測できません。前の巻ではよくわからなかった薩摩藩の秘密が明らかにされて、善次郎が脱藩してまで守ろうとしているのにも納得。奥方の萌さんはけっこう切れ者。爽くんは聡明な男の子で将来が楽しみです。2013/09/08
正太郎
1
2作目の幕末オールスター総出演です。 萌さん可愛いですね。2013/12/12
ふーいえ
0
一巻と違い戦闘シーン少なめ。西郷さんとのやりとりが多い。2巻完結かと思ったら続くのかぁ。。2014/06/30
keroppi
0
やっぱり出ましたパート2。出てくれてよかったー。次もお願いします、川島さん。次は斬さんにもっと派手な活躍をさせて欲しい!!2013/10/10
Natsuhiko Shimanouchi
0
司城・川島透(+矢作)チームによる痛快幕末時代活劇小説、二巻目も読み始めてからは一気読み。今回は長崎と京都を舞台に、早くも善次郎が友を裏切っても守ろうとした秘密も明らかになり主要登場人物も揃い生麦事件までを、アメリカの南北戦争と併走しながら。せからしかー、続きが早く読みたいし銀幕でこの物語を堪能したい!2013/10/06