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内容説明
紳士服チェーン「しきがわ」の営業マン高山昇は、陰謀家の阿久津専務の逆鱗に触れ、新設の経営企画室に異動に。だが、高山は持ち前の正義感と行動力を武器に、室長の伊奈木とコンサルタントの安部野の助力を得ながら、社長の補佐役として成長。社内の地雷を踏みまくりながら経営改革に取り組姿を描くビジネスストーリー。
目次
第1章 高山、最初の地雷を踏む―企業はなぜ成長、低迷を繰り返すのか?
第2章 「バケツの中身」が重要だ―PDCAを回せない企業には明日がない
第3章 経費削減と経費低減は違う―経費の効果最大化のためのノウハウを蓄積せよ
第4章 社員がやる気になる人事制度とは―一人一人が前向きなエネルギーを発揮できているか
第5章 起死回生の販促プラン―成功に向かって仮説を立て地道に努力する
第6章 混沌のなか、海図を求める―事業不振は「市場との乖離」から生じる
第7章 新業態を立ち上げる―トップの抑えが弱くなると、組織内にエゴイズムがはびこる
第8章 社内の「憑き物落とし」―戦略参謀は「成功した創業者」の精神にのっとって行動する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
39
Febeにて。成熟企業における経営戦略がストーリー形式で説明されており、特に前半の組織論と経費の考え方は参考になった。企業は成長の果てに踊り場を迎えるのは必然であり、成長に合わせて創業者の機能分業を進めていくことが組織の目的。「~企画部」とは創業者の頭脳を分業。経費は日頃より「費用対効果」を意識し、複数年度を見据えて低減プランに努めるべき。収益の帳尻合わせの経費削減は自らの首を絞める。その他の学びは超高速の「PDCA」サイクルのみが成功し続ける秘訣、「人性善なれど性怠惰なり」を意識した経営の2点。2015/09/12
sayan
24
この手の読み物は、これまで三枝匡、竹内謙礼、青木寿幸を中心に読んだことがありストーリーは経営的に必要されるキーワードや概念を盛り込んだ刺激的な内容になっており、個人的には好きなジャンル。今回の著者、稲田将人氏は上記3名とは異なる切り口で面白かった。参謀というキーワードに「前提の定義」と「PDCA」を通じた、成長する組織作りの話で、新鮮だった。また、ありがちな抵抗勢力も外資とかそういうものではなく、もっと「人間」的などろどろした期待、約束、嫉妬などを起因とするもので、非常にありそうと思えるもので面白かった。2016/11/20
y
20
経営は、やはり人間というものを理解することが大切だ。やはりシンプルに「本質」だけ。ちょうど第二創業を目指す今のうちの会社の状況とも酷似する。会社のレベルを上げようと思えば、自分の頭の中を「見える化」させることの重要性も理解できた。本書の通り、それをしないと永続企業にはなれないだろう。社員のレベルが上がらなければ、規模の拡大もない。「企画」という仕事も理解できた。頭脳を権限委譲...すごいことだ。創業者の高速PDCA、、、根拠を示し、理路整然と判断の理由を伝え、人を育てる。愚直に、目の前の人を大切にしよう!2020/04/20
kiki
15
経営企画の部門とは、経営の意思としてやらねばならないが、それを任せられる部門がない課題や仕事を請け負う、あるいは推進するのが参謀機能として位置付けられる。経営企画の担当者は、言葉にして、時には分析し、何がポイントなのかを抽出して人に上手に伝えて、全体視点での動きを作ること。アイデアを仕事にするには、目的を明確にした上での制度、仕組みを構築し、より文化を維持する仕掛けをつくる。経営の意思を末端まで伝達し、各管理層が自律性を育みながら健全に機能し、現場の実態を的確に報告する仕組みとすること。PDCAが大切。2018/01/13
yuzyuz_k
12
小説仕立てのビジネス書。 池井戸作品みたいな感じではないので、それを期待するのはやめた方がいいです。 企業の大小に限らず、 改革部門の立場は難しいですなぁと感じます。 P/L 、B/Sの視点は、説明する相手で変幻自在に変えていかないと、ご理解頂けないし、やる気を引き出せないですよね。 でも基本を守り、真摯な姿勢で向き合うことは、どの世界でも一緒と思いました。 2018/05/06
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