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内容説明
今や常識になってしまったメールでのやりとり、どれも同じように見えるパワポの企画書、必要な時に欲しい情報が取り出せないエクセルのデータベース。便利になり過ぎたことで、人間はだんだん考えることをしなくなってきているのではないか。そんな状況に歯止めをかけるべく、かつてトヨタという大企業を動かしていたA3用紙の書類を例に、デジタル時代におけるアナログ的な考え方とその活用の仕方を解説する。デジタル時代にたりないものは、アナログ的な思考を活用したコミュニケーション力だった。
目次
第1章 “デジタルバカ時代”のさまざまな症状(便利さの中でアナログ力がやせ細った人々 簡単に手に入る断片的で穴だらけの情報 ほか)
第2章 「デジタル社会の過信」に奪われていく革新の可能性(パワポでは記憶に残るプレゼン資料は作れない 新たな価値を生み出すために敢えて情報を捨てる選択 ほか)
第3章 たった1枚のA3用紙で動いていた超巨大企業トヨタ(A3用紙1枚に秘められた力 A3は十分な情報量と一覧性のジャストサイズ ほか)
第4章 デジタル技術を活用できるアナログ人になれ(人間社会の主人公は“人間”である 「選択する」から「思考する」へ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎
3
決め事ははやく決めて、はやく実行する 2018/04/22
かわうそ
2
考えること、伝えること。すごく便利になった世の中で、人として鈍くなってしまった能力って確かにあると思う。車ばかり乗ってると足腰なまるし、日頃から記憶することを意識してないと電話番号ひとつ思い出せないなんてこともある。 仕事の一部を敢えてアナログ化することによって引き出される思考の衝突。そこから生み出される新しいアイデア。TOYOTA面白いなあ... アナログだけではもちろん今の社会は回らないわけだけれど、デジタルだけでも動かない。誰もがうっすら解っているであろう大きな社会の落とし穴を指摘した本。2014/02/13
Robbie
1
デジタルに依存しすぎるのは危険だけれど、デジタルなしではまわらない世の中。デジタルについていけなくなったおじさんが、アナログにしがみついている…そんな印象しかもてない本でした。会議資料を1枚の紙にまとめることについては大賛成。私のいまの部署では、毎週の会議に数十枚の無断な資料をコピーしているので…(でもそれがなくなると、資料作りしか仕事のこなせない人の業務がなくなってしまうんだよね…)。2014/08/17
Uzundk
1
詰めが甘いと思う。言っていることの本質は皆が感じていることだと思う。 表面的な情報に流されない、本質を考える、協働のためにはメールだけで無く足を運ぶ、伝えたいことのために使いこなせないツールは使わない方が良いということ。およそ賛成なのだけど、なぜかそこからパワポでは人の心は動かない、手書きこそが最も伝わる...などの主張に到る。 電子機器の利用とそれ以前の方法をアナログ化、デジタル化という定義の曖昧な対の表現におとしたのが良くなかった。道具を使うか、道具に使われるかは、ただ使い手の技量の問題であろう。2014/08/11
ちんれん
1
先日の日経ビジネスにも「昭和な会社が強い」とデジタル化IT化が仕事に与える負の影響を特集して、アナログへの回帰を呼びかけていた。本書も情報の受け身、netからの間接的な情報収集ではなく、積極的に人から情報を取りに行き、デジタル機器から離れて熟考する事を進めている。キーボードを打つ手を止めて、考える事にもっともっと時間を使わねば。パワポの代わりに手書きでA3用紙を使って考えをまとめたり、資料を作るのをやたらと勧めていたが、これは少し微妙。実際運用出来るかな?。アナログ時代の良い事例として、うちの会社の昔の研2014/03/01