内容説明
「なぜ、人は出会ってしまうのか?」───東京郊外の街・国分寺。ある夜、巡回中の三好巡査は死体遺棄現場に遭遇。三好は犯人を取り逃すが、あろうことか林の奥に死体を隠してしまう。その警官と犯人、二人の出会いはきっかけでしかなかった。その後、誘拐、窃盗、詐欺、監禁事件が発生。ごく普通の人たちが、ささいな出来心から犯罪に手を染めていく……。
「苦しいのはお前だけじゃない」。人は生きる孤独を受け入れたとき、歩き出す勇気に気づく───800万部のベストセラー『F-エフ-』の著者が贈る、感動の描き下ろしコミック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
この漫画には、様々な二人組が登場する。警官と犯罪者、誘拐犯と子供、校長とデリヘル嬢など、相反する立場の人間が、ふとしたことで巡り合い、社会からはずれ、世界から堕ちて行く。しかし、あの日の巨大な揺れが、それぞれの二人組に、あることを気付かせる。世界は二人のために、二人は世界のために。エンディングは、クシシュトフ・キェシロフスキの『トリコロール』三部作のエンディングを彷彿とさせる。世界は二人を救う、と同時に、二人は世界を救うのだ。2013/11/12
風竜胆
10
多かれ少なかれ誰だって苦しい。でももっと苦んでいる人もいる。本書は、そんな人たちへの応援歌だ。2013/09/30
ライアン
2
kindleにて読了。こりゃどうなるんだという展開から最後うまくまとまったね。ただ震災絡ませる必要はあったのか?2014/02/22
雪待
1
うーん、色々と中途半端でもやもやする。色々な二人の物語、色々な愛の形。言いたい事は分かるけど。。そして、地震が起きてボランティア。真っ当な行為だとは思うが、ここに出てきたキャラがそれをする事の必然性、必要性が正直自分には分からない。2013/11/02
扉
1
★★★☆☆2013/09/24