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内容説明
80年前、「金融緩和策」「円安・株高策」「拡大財政策」によって、デフレ脱却をなし遂げた高橋是清。是清の行ったこれらの政策が、アベノミクスのモデルになっているとされる。
しかし、是清の政策は「出口戦略」に失敗し、結果的に財政規律が失われてしまった。当時の日本の金融・財政を知り尽くしていたはずの彼は、なぜ失敗したのか。アベノミクスにも高橋財政と同様に、悲劇的な結末を迎える危険性が……。元祖リフレ派・高橋是清が残した警告とは? 過去の事例からアベノミクスに隠された「罠」を読み解く。
目次
第1章 アベノミクスと高橋財政、共通する時代背景
第2章 高橋財政の成功と挫折
第3章 高橋財政はアベノミクスでも通用するのか
第4章 高橋財政からアベノミクスが学ぶべき教訓
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
7
☆☆☆★ 第3の矢である成長戦略が重要。少し方向性が見えてきたような気がするが、民間の活力をどう生かすのかという具体策は、まだまだこれから。まだ始まったばかりのアベノミクスだが、副作用も考慮し出口戦略を準備しておくべきという筆者の主張は頭に置いておくべき。財政面については、税収が上振れするという予想も出てきており、良い方向に向かっていると思う。年末に向けての法人税減税の議論、そして2015年10月の消費税10%が、今後注目していく課題。2014/07/08
Yoritoku Nakagawa
2
歴史に学ぶことは大変重要なことだと思う。その際、時代背景を今とどう比較するかがポイントになると思うが、そこにバラバラの意見が出てくるから迷うことになる。2013/09/11
みうら
0
高橋是清の財政政策とアベノミクスとを比較して何が同じで何が異なるのか、またその政策のメリットデメリットを論じたもの。出口戦略どのようにするつもりなのか。反リフレ派の著者であるため、今後はリフレ派の書籍も読んでみたい。2021/09/23