内容説明
82歳の長寿をまっとうし、43人もの子宝に恵まれた平戸藩主、松浦静山。剣豪にして博識の名君と謳われた が、実は、誰にも言えない秘密を抱えていた。座敷わらしなどのもののけを視ることができ、彼らと幼い頃から深く関わってきたのである。『甲子夜話異聞』として書かれた、若き日の静山ともののけ達の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とーちゃん
4
けっこう面白かったです。女にモテる(動物からもののけまで)大名の話。自然にもののけが見えて、自然と仲良くなり、家に囲う。女ったらしの男ともののけの短編集。2017/04/24
ひなこ
2
あまりのモテっぷりに、いやみも感じない。。というか、決してうらやましいもて方をしていないからだろうか。しかし、美醜老若関わらずすべての女に平等に接するさまはアッパレ。だからこその災難ともいえる。2015/06/06
木冬
2
女妖怪にモテにモテる若様が、記憶を振り替える形式で人生で出会った女妖怪たちとの交流を描く。恋というよりもその体質ゆえに騒動に巻き込まれてる、でも放ってもおけない。そんな若様の苦労とちょっとした冒険話。2013/10/15
松永三郎
1
軽快なテンポでさくさくっと読めました。 妖怪たちはどこかに憎めず可愛いですが、史実に忠実な松浦静山が好きな人にはひっかかるところがあると思います。 そこはあくまでも時代伝奇もの...といったところなんでしょうか?あらすじにも『もののけ達との交遊録』とあるからそんなもの?妖怪と人との関係性や根本的なものがわからず、その点は疑問が残りました。続編があるようなので、続編を読んでみようと思います。2014/08/17
しゅう
1
なんだか良く分からなかった。C2014/06/02