内容説明
女子高生の時に夢中になった落語と法華経。その衝撃の出会いが、私の人生を決めました。プロの噺家としてお客さんに笑いを届け、尼さんとして仏教の魅力を伝える。職業・落語家、生き方・尼さん――。そのためには辛く厳しい修行もなんのその。お釈迦様はいつも私の応援団です。青春を捧げた内弟子修行、クリスチャンとの異宗教婚、天台宗キャンペーンガール就任など、日本初「尼な落語家」の半生記。いよいよ開演!
目次
第1章 女子高生、仏教と落語に夢中(早すぎる恐怖 早すぎる疑問 ほか)
第2章 落語家修行(元祖・落語家の意外な正体 師匠、やっと会えましたね ほか)
第3章 仏教徒とクリスチャンの結婚(テレビのレギュラー 繁昌亭が運んでくれた幸運 ほか)
第4章 まるぼうず誕生(念願の出家 朝題目、夕念仏 ほか)
第5章 仏教が好きやねん!(批判を恐れずに プロ(落語家)とアマ(尼) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
53
【プロなのに、アマ(尼)な落語家】女子高生の時に夢中になった、落語と法華経。その出会いが人生を決めた。プロの噺家としてお客さんに笑いを届け、尼さんとして仏教の魅力を伝える書。なのですが、<仏教ばかりが「宗教」ではないし、「信心」にもいろいろな種類があります。たまたま私は、天台宗のお坊さんであり、仏教に幸せの秘訣があることを知っているので仏教をおススメするのですが、人それぞれいろいろな性格があり、生き方があるので信心もいろいろあっていいと思います>とも。そういう著者の結婚相手は、クリスチャンでもあります。⇒2023/10/26
ニコン
17
新聞紙の記事を見て購入しました。話の流れはさすが落語家だけあってとても読みやすかったです。宗教の教典はとても心に響きますね。創作落語「一隅を照らす落語」笑えました。ぜひ露の団姫さんの落語聞いてみたいです。2013/11/04
ひ ほ
15
ラジオで紹介されていて図書館で借りた本。落語家であり尼さんである露の団姫さんの半生記をかいたもの。『一隅を照らす』とは自分の役割を精いっぱい務めることであり、それが世界の平和に繋がっていくらしい。『一隅を照らす人』であることを目指して人生を生きるっていいなぁ。そうありたいものです。2014/06/15
calaf
12
落語家であると同時に尼でもある著者。まだ二十代のこの女性、人生経験は相当豊富な人ですねぇ...「まるこの本でクイズに正解した」ハガキ、送ってみようかな? (爆)2013/09/27
狐狸窟彦兵衛
3
小学校5年、6年の時の担任の先生がご住職(真言宗)だったこともあって、仏教のお話は結構好きです。ちょうど同じころに落語が大好きになり、親に頼んで、ようあっちこっちの落語会に連れて行ってもらってました。なんか、けったいな子だったんだと思います。団姫さんのこの本を読んでいると、そんな自分とひき比べて親近感をいだきました。というて、私なんぞは、どっちも中途半端で、勝手に比べるのはおこがましいのですが。 落語にも、仏道にも、これからのご精進、ご活躍、応援したいと思います。 2013/09/01