内容説明
独裁者の私利私欲は時に人間くさく、庶民の振りかざす正義は時に傍迷惑なものとなる。歴史に深慮があったとしても、人間の浅知恵はそれを損なわずにはいられない。ベトナムの戦野を駆け、現代史を彩る指導者たちと渡り合ってきたジャーナリストにして希代の名文家が、透徹した視線で世界を見つめる。偽善の衣をまとっていても、著名な役者と名も無き衆生が織りなす歴史のタペストリーは鮮やかで美しい。
目次
第1章 かくも人間的な独裁者
第2章 忘れがたき人々
第3章 アメリカの素顔
第4章 中国4000年の詭弁
第5章 アジアの魑魅魍魎
第6章 一筋縄では行かぬ
第7章 極北の人間性
第8章 なに言うとんねん、このスカタン!
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- 評価
日本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
27
小気味よく現代風刺。良くも悪くも、著者の物事へのスタンスは明確。共通項は「スジ」。政治面では、反共・反独裁でカストロ・ミャンマーを撫で斬り、返す刀で先進国の営利主義や錬金術を揶揄。文化面では、グローバル化が印象的。『罪と罰』!”深さ”の違いは一目瞭然。唯一、理解しきれなかったのが、人種問題とオバマ大統領の件。アフリカの東西から異邦人に繋がる論理性が見えない・・・。蛇足ですが、ミッドウェーの”景品”すごいなぁ~。正に桁外れ!(笑)2015/06/09
calaf
13
月刊誌「フォーサイト」に連載されているコラムを集めた本。2007年終わりから2013年はじめにかけてのものを集めてあるので、結構いろいろな出来事が網羅されています。そう言えば、そんな事があったなぁ...という感じ。2013/11/29
ichiro-k
10
著者の経験話は興味深いが、賞味期限切れの固有名詞が多い。 ジャーナリズムの世界に長年身を置いた立場から、最近の薄っぺらなマスメディアを辛口に切ってもらいたいものだ。 著者も「他人に厳しく、身内に甘い」ひとつ間違えると「老害」?2013/09/23
ほじゅどー
7
★★昭和のジャーナリストが世界の著名人や事件を斬る。2013/12/21
koishikawa85
1
徳岡さんの本はやはり面白い。テーマが国際政治だけに中野翠との共著のようなしみじみとした文章というのはないが。2017/11/12
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