内容説明
伊勢神宮とはどんなところなのか――日本で最も有名な神社である伊勢神宮。内宮、外宮を取り巻くように、別宮、摂社、末社、所管社が鎮座し、百二十五の社からなっている。多くの日本人が、親しみをこめて「大神宮さま」「お伊勢さま」と呼び、古く、全国から、大勢の人々がお参りを重ねてきた。
日本人にとって伊勢神宮とは何か。神宮に何を祈ってきたのか。
式年遷宮や神宮の祭祀なども解説しながら、日本人の心のふるさと、歴史と神話の息づく至高の聖地を、神道学者がやさしく案内する。
目次
第1部 伊勢神宮とは何か(なぜ、伊勢神宮は特別なのか 伊勢信仰と天照大御神 神話と伊勢神宮 八咫鏡を遷祀する 大和から伊勢の地へ 豊受大神宮の鎮座)
第2部 伊勢神宮という宇宙(百二十五の社をたどる 伊勢神宮の祭祀 式年遷宮)
第3部 祈りの大神宮史(伊勢に詣でる人々 個人の祈りを超えて 仏僧たちの参宮)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
5
伊勢神宮に関する本。成り立ち、構成、祭祀、祭礼、主な関連トピックが網羅されており参拝前に基礎知識として頭に入れておきたい情報が揃った良本だと思う。 もっとも作者も伊勢神宮に着いたらまず感じて欲しい旨を述べているが。当方、参拝経験はないが、いつか参拝してみたい。2018/08/17
天一
1
期待して読んだけど、中盤以降になると、やたら羅列が増えてきて若干しんどくなる……125の神様全部知ることができるのは興味深いけど。 しばらく時間置いて再読を繰り返すほうが良いかも。2015/02/07
きよにやコータロー
1
式年遷宮について良く理解出来る作品で、伊勢神宮の秘密がよく分かった作品です。著者は、神道学者の先生ですが、「日本人にとっての伊勢神宮」という視点をより細かに理解することが出来た作品です。式年遷宮と、伊勢の魅力を熟考可能にした文庫本です。
MrO
1
関東を10年ぶりとかの大雪が襲う中、伊勢神宮に行くことになり、急遽斜め読みした本。三橋先生には、直接お話を伺ったこともあるのに、まことに失礼いたしました。実物を見てきて、また読みたいと思います。2014/02/08
やってんだかっ
1
一度は行きたいと思っていた伊勢神宮に今年のゴールデンウィークに行ってきました。江戸時代、日本人の8割の人がお伊勢さん参りをしていたという日本人のテーマパーク。そうなった理由を知りたくて読んだ本ですが、そこまでではなかったかも。2013/09/15