内容説明
警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。見当たりとは、指名手配犯を見つけ出すことで手配写真がすべて頭に入っているといっても過言ではない。久米山は過去に警視総監賞をとったこともあるほどの優秀な刑事だったが、最近は逮捕することもなく焦っていた。焦れば焦るほど状況は悪化。果たして負のスパイラルから抜け出すことはできるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
54
街中を歩き回り指名手配犯を探す、見当たり捜査官久米山のドタバタ劇、ってところかな。いつものトカジ作品に比べるとそこまでエグくはないけど、個人的にはこれくらいがちょうどいいかなw最後に出てきたロードランナーのオープンカーって昔俺が乗ってたやつでテンションあがりました(笑)1492017/12/17
水無月
19
二年以上積んでおいた本。作者の長編小説は初めて。読んでいく途中で木下半太さんの作風に近いなと思った💦エログロありだけどまあまあ楽しめた2022/10/04
TAM
11
初読みの作家さんです。先日に読んだ誉田哲也氏の「ノーマンズランド」に「見当たり捜査官」というのが出てきました。何十人もの指名手配犯の顔を記憶して、街角に立ち人混みの中から見つけ出すのです。ノーマンズランドの中では数ページしか出てきませんでしたが、興味が湧きました。ふと、同名の小説を積んでいたのを思い出し開いてみたところ、これが面白く、あっという間に読み終えてしまいました。2018/06/25
きのピ子
11
手配犯の顔を頭に入れ、街中に潜む容疑者を見つけ出す刑事が居るなんて初めて知りました。前半すごく興味深く、面白く読んでいたんだけど・・。中盤のデルヘリあたりから「うーん?」という感じで読み終わりました。コメディと思えば面白い・・のかなあ。2017/08/11
たぬ
7
★4 警察小説を読むたびに内輪で足の引っ張り合いをしているわ意地張って逮捕のチャンスを逃すわ、「市民の生活は本官が守る」んじゃなかったのか?と問いたい。実際の警察もこんな感じなのだろうか…。まあ主人公は人間味あったし最後の臓物が出かけての死闘はドキドキしたけど。「~の誤差」2冊と比べたら文章はやや真面目。2018/08/09