講談社ノベルス<br> セカンドタウン

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講談社ノベルス
セカンドタウン

  • 著者名:嶋戸悠祐【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2013/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061828858

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内容説明

街の全周が塀に囲まれた「セカンドタウン」。その郊外に点在する「大きな穴」の底から、教師の中山が発見された。街の自治体に救出され、病院に収容された中山は、自らの凄惨な体験を語りはじめる――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うまる

31
また面白かったけど人に勧められない本に出会ってしまった。紙本だと、帯にR18(もちろんエロの方ではない)って書いてあるんですね。個人的には小中学生時代でも読めたと思うけど、1章目が一番グエッてなったので、序盤で読むのをやめる人も居そう。『漂流都市』もそうでしたが、多視点で街の不穏な感じを煽る構成が巧いと思います。人物間の心理の相違も面白い。なので元ネタを知っていても、アレを最初からアレだと気付いていても、最後まで楽しめました。元ネタの世界ビックリ事件を知らなければ、よりグエーってなって面白いと思います。2023/09/06

ren5000

22
いろいろな要素がごった煮になった小説でした。なかなかの世界観を持った話なんだろうと思うのですが、なぜかも一つハマれなかったです。好きなジャンルだったらのになぁ。それは多分、探偵役の数多があまりにも嘘っぽく魅力に欠けていたせいかもしれない。2016/01/28

だんじろー

22
見せられていた世界が最後に見事に反転して・・・。ミステリ評によく目にする表現で、今作もその流れを追っている。・・・はずなのだが、解決編を読んでも正直ピンとこないのは自分だけだろうか。作者が言わんとしていることは分かるんだけれど、無理矢理読者を引っ張り込もうとしている感が否めない。作中作の主人公も描かれ方が平板で掴み所がなく、主題とのつながりも希薄。意外性を追求する気持ちも理解するが、骨組みはもう少しシンプルで良いのではないかと思った。2015/03/29

CCC

10
売りなのはその世界観、かもしれないけれど作中作が本編を飲んでいたと思う。そっちのが印象に残った。いずれにせよえげつなさを前面を出す展開。2014/03/10

ふじさん

8
悪夢的な「町」を舞台に鬼畜な世界観が炸裂するミステリ、という大枠自体は前作と共通しながら、一読者の目にも作劇に明らかな進歩が窺える第二作。何よりディストピアSFめいた世界観の構築が秀逸。折り返しの言葉にも奇妙な説得力があり、何かおぞましい熱量を感じる一冊だった。作中作の趣向も、やや冗長ながら結末を成立させる基礎部分に大きく貢献して、雰囲気作りとしても満点。黒々とした真相の衝撃は勿論、個人的には終盤で一つの推理が瓦解する、その構図が美味しかった。全体的な重量感はモタつきとも紙一重だが、満足感はひとまず充分。2013/09/11

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