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内容説明
明治維新から大東亜戦争に到る“日本の裏側”で、極めて重要な役割を演じたアジア主義者たち。当時、アジアのほとんどの国は欧米の植民地となっており、日本と中国が協力して他のアジアの国々を独立させねばならないと“革命の理念”に燃えた彼らだったが、戦後は一転して「侵略国のイデオローグ」として糾弾されてしまう。本書は、北一輝、大川周明、頭山満、松井石根など、日本とアジアの大戦略を構想した“戦前の巨人たち”の語られざる肖像に迫り、“昭和の戦争”を改めて総括していく。なぜアジア主義は「大東亜共栄圏」に翻弄されてしまったのか? なぜ日本は世界から孤立し、負けると決まっている絶望的な戦争に追い込まれてしまったのか? なぜ大東亜戦争――日中戦争・日米戦争に本来反対していた彼らが断罪されることになったのか?従来の日本近現代史の「定説」を覆した著者渾身の力作!
目次
第1部 東京裁判(致命的な失敗 侵略国のイデオローグ)
第2部 松井石根(大亜細亜協会 南京占領)
第3部 頭山満(攘夷から自由民権へ 「脱亜」か「興亜」か 孫文を救え アジア独立の志士たち)
第4部 大川周明(「天皇」を発見した社会主義者 北一輝との決裂 五・一五事件 対米工作の失敗)
第5部 北一輝(帝国主義と社会主義 国体論 中華民国元年 『日本改造法案大綱』 青年将校 二・二六事件)