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内容説明
福島原発事故による放射能汚染で、今も16万人が避難生活を続けている。除染活動については、「お金がかかるだけで効果がない」と悲観的な意見が少なくない。たしかに今回の事故では、史上かつてない膨大な量の放射性物質が放出された。しかし最新の科学的知見、現場でのノウハウの蓄積、そして日本の環境技術をもってすれば、美しい国土を取り戻すことは不可能ではない。森・水・土をいかに除染し、生活を再建するか。怒りの国会演説で多くの日本人の心を揺さぶった著者が、ふたたび渾身の提言。
目次
序章 環境問題としての原発事故
第1章 放射能汚染はどう広がったか
第2章 放射線はなぜ危険か
第3章 放射性セシウムは人体にどう蓄積するか
第4章 本当に効果のある除染とは
第5章 土をきれいにする
第6章 水をきれいにする
第7章 放射性ゴミを保管する
終章 森・水・土を取り戻す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
16
感想を書かずに手放すことにしました✨2019/09/03
Humbaba
6
健康は多くの人にとってかけがえのないものである。しかし、それに影響を与える要素は複数あるため、何がどれだけ問題になるかを完全に解明することは難しい。危険かもしれないとストレスを感じることそれ自体に健康を害する要素となるので、人によっても影響が変わってくる部分もある。2017/02/15
Humbaba
3
正しい判断を下すためには、まず正しい情報を得ることが必要である。個人で情報を集めようと思っても、できることには限界がある。個人でまかない切れない部分は、国が情報を提供する。それらの関係がうまく回れば、例え厳しい状態であっても幸福への道は開かれるだろう。2013/11/14
ニョンブーチョッパー
2
○2013/11/16
那由田 忠
2
児玉さんの除染への意気込みやポリシーが分かった。いろいろなところに書いたものの寄せ集めなのか、重なる部分が多いのが気になったけれど。 セシウム137は①森林に溜まっている。30-50年かけてバイオマス発電に利用(丸ごと燃やすわけ)、森から流れ出た泥が②ダムの底に沈殿。水はきれいなので時々浚渫する。③最重要が内部被曝を防ぐこと、400倍の速さの検出器で全食品の安全管理をしている。④除染したものは千度で燃やして200度で瞬間冷却しセシウムをフィルターで除去。と具体的な除染方法提示。政府がやるかどうかの問題。2013/09/05