内容説明
時間にだって、抗ってみせる――。1992年秋、家の女性に代々受け継がれる手鏡を使って、未来を視ることができる千秋霞。彼女はある日、生まれたばかりのひとり息子ヤスヒコが一週間後に亡くなるビジョンを視てしまう。霞は手鏡の能力を利用して、息子が死ぬという「未来」の改竄に挑むが……。我が子のために手段を選ばない母親の狂気と、絶対的な時間のルールが交錯する。絶対にはずれない未来予知 唯一の希望は過去にあった。『リライト』から数カ月後の未来を揺るがす第2作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
128
未来を見る事の出来る手鏡の力を使い、死んでしまうわが子の未来を変えようとする母の話。前作リライト以上にわけがわからなかった。次から次へと出てくる情報、駆け足気味の展開と合わさる事で気持ち悪さを抱えたまま読み終わってしまった。前作の事を考えながら読むとより理解できないという徹底した読了感の悪さは流石。ハルヒコ誕生というたった一つの出来事をこれだけややこしい事に出来るのはすごいですね。残り2作でどう決着を付けるのか見物です。2015/02/05
マコポン
127
リライトの続編。子供を思うあまりに未来を変えてしまう母親、怖すぎる。少し複雑で読んでいてわかりづらいところがあったが、一応、続編も読んでみようと思う。2015/08/29
みっちゃん
126
生まれたばかりの息子の死の運命を変える為、未来と過去を改竄し続ける女。って息子の名前「ヤスヒコ」なの!?ここは【リライト】の2ヵ月後でしょ?「過去」「現在」「未来」の「私」が鏡のビジョンを通して罵り合うとことか、もう頭の中がグチャグチャで脳内のモノがゲル状になって耳から垂れそうだった(笑)そして千の秋を越えた末の衝撃のラスト!例の本屋で出現する本の題名にもたまげたし!わからん事だらけだけど、グラグラ揺れる目眩のような不安定感がたまらんです!とにかく次は【リアクト】!2014/09/18
た〜
105
前作も「??」だったがますます難解。前作と深く繋がっているけれど、続編とも番外編とも違うような、ましてやパロディー編ではないし・・・2014/08/11
七色一味
91
読破。途中からこんがらがって来ちゃった(笑)そもそも、なんでヤスヒコにそんなにこだわるんだっけな。や、まぁ、自分の子供だからなんでしょうが、それだけじゃない何かがあったような気がしたんだけど…。ページ数少ない割に読み終えてどっと疲労感(^O^;)続編? う~ん。これに立ち向かうにはちょっとしばらく、気力が充填されるのを待ちます。2015/04/04