角川文庫<br> 文庫版 豆腐小僧双六道中おやすみ

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角川文庫
文庫版 豆腐小僧双六道中おやすみ

  • 著者名:京極夏彦
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041009208

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内容説明

人を怖がらせられる立派な妖怪になりたい豆腐小僧は、滑稽達磨とともに武者修行の旅に出る。芝右衛門狸による〈妖怪総狸化計画〉。信玄の隠し金を狙う悪党(人間)たち。ゴタゴタに巻き込まれた小僧は……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

90
かなり間が空いての2作目。これでもちゃんと続編として成立しているのが凄いなと思います。遅々として話は進まないのですが、ドタバタ喜劇という感じです。薀蓄や屁理屈を並べ立て、途中はグダグダになるのが味ですね。豆腐小僧のおバカだけれど可愛いところは相変わらずで、達磨先生とのやりとりが笑えます。物語的には主人公が消えてしまったり、違う妖怪呼ばわりされたりと支離滅裂なのですが、「概念」が主人公だと考えると納得がいきます。最後の方はコントみたいで、こうオチをつけるのかと。まだ続くようですが、次作は何時出るのでしょう。2016/12/31

かわうそ

31
前作に引き続き妖怪蘊蓄がふんだんに盛り込まれている上に、爆笑の脱力ギャグが次から次に繰り出されてお話が進まないのなんの。でもすごく面白かったです。工夫を凝らした汚らしい比喩で罵倒されまくる猪狩虎五郎氏の顔面は一体どんなことになってるんでしょうか。2014/04/20

つたもみじ

29
ちと冗長に過ぎるかなぁという感じですが、相変わらず流れるような文章のリズムが良くて読み易い。珍道中を始めた豆腐小僧を主人公にして、滑稽達磨や三毛姐さん、カンチキや八咫烏や白山正法坊に、前作で出てきた妖怪もこぞって登場。ますます賑やかしいです。そして妖怪といういないモノに対する、人ありきの説明や概念から、意思を持ち自我を持つ妖怪、消えない妖怪へと…未来が過去を改変する。なんかメタっぽい。ラストが怒涛すぎて、その場面こそもう少し楽しみたかった感じもしますが、個人的に七百二番狸&田村が好きだったので…良し!2013/08/26

END

24
ちゃんと続編なんだ!蘊蓄というか屁理屈というかで、遅々として進まない。途中グタグター!ラストはドタバタ!雰囲気的には吉本新喜劇みたいな感じだった。語り口調が絶妙だったのが一番のポイント。物語として語るってのは、ある意味メタネタだけど、概念が主人公だからそれもしょうがないんだろうね。思ったよりも豆腐小僧の出番が少なかった気がするのがちょっと残念。でも、クスクス笑っちゃうんだよね。ちなみにこの本が芦ノ湖の海賊船に忘れてきた本です!!2015/11/23

黒猫

20
前作に比べても面白い作品で楽しく癒された~。お馴染みの豆腐小僧、達磨先生、三毛姐さんに加えて、カンチキや八咫烏にその他妖怪がわんさか登場。京極先生、作為的に物語をこんがらがせて、糸をほどくように物語を展開していく。前半は三毛姐さんがたくさん出てきて面白いし、豆腐小僧もカンチキと友達になったり、信玄の埋蔵金、倒幕の陰謀に巻き込まれてなんと!的な展開になりますが、笑えます。「豆腐小僧にござりまするぅ」の声をまた聞きたい!京極先生が新たな物語を作ってくれるのを信じて、その時まで待ってるね。豆腐小僧!2017/08/22

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