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内容説明
「先生!」――〈この言葉から喚起されるエピソードを自由に書いてください〉.池上彰さんの呼びかけに,学校現場で教えている人,作家,医師,職人,タレントなど,各界で活躍の28名が応えた.いじめや暴力問題にゆれ,“上からの”教育制度改革が繰り返されているけれど,子どもと先生との関係は,かくも多様で,おもしろい!
目次
目 次
はじめに――それぞれの人にとっての先生 池上 彰
センセイの最期 しりあがり寿
西日の渡り廊下で 天野 篤
想像力は無限だ 岡野雅行
「歌の時間」 稲泉 連
先生がくれた、光 押切もえ
先生は 関口光太郎
大切な「症状」 田中茂樹
手 紙 増田ユリヤ
柔道とは? 山口 香
中学・高校生に願うこと 柳沢幸雄
巨大な疑問符を与えてくれた 鈴木邦男
実はすごい、日本の教育 パックン
「抗う」こと 安田菜津紀
学びの同志おっちゃん 市川 力
八〇歳を超えた中学生 太田直子
紅茶の味 李 相 日
ことばの裏にある子どもの声を聴く 渡辺恵津子
「消費者的感覚」に立ち向かう 武富健治
作る、壊す、作る 武田美穂
人生最初の「先生!」は 姉小路祐
逃げろ、逃げろ! 石井志昂
先生と子どもの関係 鈴木 翔
色えんぴつ 乙武洋匡
詩が開いた心の扉 寮美千子
自分の物差し 山口絵理子
とらわれちゃだめだ 平田オリザ
〈インタビュー〉学問を武器にして生徒とわかりあう 太田 光
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
111
中々いろんな人の先生の話が面白かったが、最後の大田光の対談で全部持ってかれたような面白さがあった。2013/08/30
みゃーこ
88
著名な作家や有名人が「先生」をテーマ語ったエッセイ集。編集は池上彰。様々な角度から教育を考えることができる。押切もえから大田光、乙武さん他37名の豪華多彩な顔ぶれが贅沢。どのエッセイも秀逸揃い。固定観念を超えて「教育」を見つめたスペシャリストたちの色とりどりの意見が楽しめた。乙武さんの「十人十色」の多様性をモットーにする教育論、大田光の「教育とは答えをみつけることじゃなく、本当は問いのほうが重要」マニュアルを暗記することを教えるんではなく、問いを作る人へ。池上さんの「伝える力」が今教師には求めらる。2013/11/04
takaC
76
「先生」という存在は人それぞれで面白い。今回は図書館本を借りて読んだけど買おうかな。2015/07/25
ぶんこ
54
義務教育が当たり前になって、文盲という言葉も死語のようになっている日本。それだけに学校の存在価値を忘れていました。パックンと太田直子さんのエッセイで、学校というところは学ぶところ、生きていくために必要な知識を得られるようにする所というのが原点。特に太田さんのエッセイでは、高齢になっても学ぼうとする生徒さんたちの真摯な姿勢に感動。また、そういった生徒さんたちを教える先生たちの熱心さにも胸打たれました。2016/04/29
AKIKO-WILL
52
池上彰さんが27人の著名人に聞いた「先生」にまつわるエピソードが載っています。押切もえさん、パックン、今話題の乙武さん、爆笑問題の太田さんなどなど。色んな方々からの先生のエピソードで増田ユリヤさんの「手紙」と田中茂樹さんの「大切な症状」そして安田菜津紀さん「抗うこと」は読んでいて感動しました。自分にとっての先生とは?と読みながら考えさせられました。2016/03/26