内容説明
奇妙な人面ダコ「ルテウティス・シュイスイ」4つの目をもつ幽霊魚「ムカシデメニギス」飛行機のコックピットのような頭の「デメニギス」足が背中から生えている「マルギンガエソ」ペリカンのような巨大喉をもつ「フクロウナギ」光が届かない人類最後の未踏の地、深海。そんな海の底にひっそりと暮らす、撮影困難な生きものたちを著者渾身のオールカラーイラストで完全再現! 緻密なイラストで生物の全貌がわかるだけでなく、アングルを変えたカットや奇妙な器官の拡大図を盛り込み、見たことのない生き物の謎を解き明かす。「雌と雄が合体して一生過ごす魚」「左右別々に動く顎の仕組み」「ニューネッシーの正体」など、知的好奇心をくすぐるネタも満載。深海生物ファンも納得のレアな生きもの多数! 写真や水族館では絶対に会えない、奇妙でおかしな生物の世界が、いまあなたの眼前に開かれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
40
最近、深海魚の生態が少しずつわかってきたようだ。それにともない深海魚の姿が写真で紹介されることも多くなってきた。しかしその反面、昔から深海魚の怪異な姿をイラストでみて育った者としては意外に小さかったりそれほどたいしたものでなかった写真でガッカリもした。この本は、そんな深海魚マニアのひとりとして非常に嬉しい本だ。著者がイラストも描いているせいか、深海魚に対する熱い思いが伝わってくる。見知らぬ深海生物はまだまだいるはずだ、ワクワクする。2015/06/19
さこぽん
2
撮影不可能とあるが、実際撮影されているものもあるので ”困難” なのではないかと。 すべてがイラストで描かれているが、じつにすばらしい。 グロいのだ。 でもワクワクしてしまう、興味深い。 この本では”イカ”が多かった。イカといってもいっぱいいるらしい。 今度は写真のん借りてこよう。2012/06/06
ジョジョ
1
標本や映像では欠損があったりぼやけたりするからと、全編イラストで「イデア」な姿が描かれた深海生物たちがもう本当に魅力たっぷりな一冊。驚く生態や進化(退化)ばかり。熱い。2016/07/03
山田
1
さいごに生き残るのは深海生物かもしれない。2012/01/05
武智一雄
1
深海生物やUMAは大好物であります。イラストも写実的ではないが、幼少期に読んだこの手の本のイラストのテイストが堪らないっす。2011/11/10