シュワッガーのマーケット教室 ──なぜ人はダーツを投げるサルに投資の成績で勝てないのか

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シュワッガーのマーケット教室 ──なぜ人はダーツを投げるサルに投資の成績で勝てないのか

  • 著者名:ジャック・D・シュワッガー【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • パンローリング(2013/12発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 840pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784775971758

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内容説明

市場の働きに関する投資モデルや理論では、たいてい現実に合っているかどうかよりも便利さが最優先される。だが、多くの定評ある投資理論や市場モデルが現実世界でも機能すると主張するなら、それはとんでもない間違いだ。証拠に基づかない仮定や誤った理論、非現実的なモデル、認知的バイアス、感情的な弱みや無根拠な信念が相まって、投資家たちは初心者もプロも方向性を見失いがちだ。

この魅力的な新著で、『マーケットの魔術師』(パンローリング)シリーズというベストセラーの著者ジャック・シュワッガーは、最も広く信じられている市場の格言や資金管理の誤解、投資家の不合理な行動に照準を合わせている。効率的市場仮説から、上げ相場で買って下げ相場で売れという説まで、シュワッガーは見当外れの考えをひとつずつ覆していく。彼は過去のデータや健全な常識で十分に裏付けをしながら、定評ある投資理論やモデルの中核を成す仮定や誤った考えの真実を暴き、一般投資家が犯す間違いの多くを探究している。本書で、あなたは以下の主張の根拠を見つけるだろう。

●専門家の意見はダーツを投げる有名なチンパンジー以上に信頼できるものではない。
●市場は効率的ではない。
●ボラティリティが低いからといって、リスクが低いことにはならないし、それが高いからといって、リスクが高いことにもならない。
●市場価格は正規分布をしていない。
●市場が好調なときに株式投資をしても、市場平均を上回るリターンを得る助けにはならない。
●リターンが最も良いファンドへの集中投資は、健全な戦略ではない。
●過去のリターンは将来のパフォーマンスの信頼できる指標にはならない。
●ヘッジファンドのポートフォリオ戦略が、伝統的なポートフォリオの手法よりもリスクが高いということはない。

シュワッガーは単に幻想を打ち砕くだけでなく、非常に多くの仕事をしている。伝統的投資から代替投資まで、現実の投資における洞察や手引きについて、彼は再考を迫る。また、投資顧問やトレーダーとしての長年の経験を生かして、ポートフォリオ管理、リスク評価、投資対象の選択、ヘッジファンドへの投資、投資タイミングなどを含めて、基本から上級レベルに至る多くの話題について、極めて貴重な教訓を提供してくれている。本書はあらゆるレベルの投資家やトレーダーにとって、現実の市場で欠かせない知恵や投資手法の貴重な情報源となるであろう。

ジャック・D・シュワッガー
先物とヘッジファンド業界でよく知られた専門家であり、トレーディング関係の本を書いて大いに称賛を浴びた。現在は、先物とFXのポートフォリオを一任勘定で運用するADMインベスター・サービシズ・ダイバーシファイド・ストラテジーズ・ファンドの共同ポートフォリオマネジャーである。以前は、ロンドンに拠点を置くヘッジファンド顧問会社で、後にクロース・ブラザーズ・グループに買収されたフォーチュン・グループのパートナーであった。また、ウォール街の大手企業で先物のリサーチ担当部長として22年勤めたほか、10年間CTAの共同経営者でもあった。

目次

第1部 市場とリターンとリスク(専門家のアドバイス 非効率的市場仮説 過去のリターンの圧力 間違ったリスク評価 リスク以外にも関係するボラティリティ、レバレッジ型ETFの場合 運用実績の落とし穴 試算(プロフォルマ)による運用成績の意味と無意味
過去のパフォーマンスの評価法
相関係数―事実と誤解)
第2部 投資対象としてのヘッジファンド(ヘッジファンドの起源 ヘッジファンド入門 ヘッジファンドへの投資―外見と実際 ヘッジファンドに対する警戒―人間であるが故の誤謬 ファンド・オブ・ヘッジファンズのパフォーマンスが単一のヘッジファンドに劣るという矛盾 レバレッジの誤った考え マネージドアカウント―投資家が利用しやすい代替手段)
第3部 重要なのはポートフォリオ(分散投資―10銘柄では不十分な理由 分散投資―増やすほど劣るとき ロビン・フッド流の投資 ボラティリティが高いことは常に悪いのか? ポートフォリオ構築の原則)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
多くのインタビューをこなし、データ分類に長じた著者は、55の投資における誤解と32の観察結果から、平均リターンを得る時期、リスクの測り方、リスク・リターンレシオの重要性、ポートフォリオとボラティリティの関係、レバレッジ型ETFのパフォーマンス、相関係数と因果係数、10銘柄以上の分散投資とリスク、そしてヘッジファンドについての8つのポイントを、ファンド側の観点で概説する。それゆえ、読み方によっては、個人投資家がファンドの戦略を知り、それを見据えた市場の見方や参入の仕方を考えるサンプルとして読むことができる。2017/11/02

Jack Amano

1
プロを目指す人も是非きちんと読んで欲しい本。金融工学が広がる中、その前提となっていることに問題がないわけではないことを忘れている人が、プロの中にもいる。一般向けというよりは、セミプロ、金融業界人向けですが、本質を学べる本です。2017/03/03

ahahaFx

0
データ分析・システム評価・ポートフォリオ構築・ヘッジファンド活用で、数字の落とし穴や、考慮漏れしやすいポイントとかが書かれていて、面白い。 2014/05/23

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