内容説明
高校を卒業してから「プロのフリーター」を自称し、アルバイトで一人暮らししてきた風実(ふみ)。でも25歳になって、将来に不安を感じるように。そんな時、ゲイをカミングアウトした高校生の弟が実家から逃げてきた。さらに、プロボクサーを目指す恋人がケガでボクシングをやめると言い出して……あっちもこっちも問題山積みの風実の明日は? ままならない日々を頑張る女性に贈る、共感たっぷりの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
53
読破。誰かによりかかろうとする気持ちがなくなった時、それが風実のオトナへの第一歩となる、そんな物語。とりあえず、最後の最後まで、読んでてムカムカ(笑)飲み友達のおっさんに頼ってはムカムカ、恋人に頼ってはムカムカ、バーの店長に頼ってはムカムカ。本人が嫌ってる?母親の態度にそっくりで、なんかムカムカ。最後、ようやく少しだけすっきりしたけど、途中思い出すとムカムカしてきて、あまり気持ち良くなかったなー。2015/01/20
いたろう
50
加藤木麻莉さんの表紙画で手に取った。著者初読み。25歳、フリーター、独身。恋人はいるが結婚はまだまだ考えていない。そんな風実が感じ始めた不安。「二十代にかかるはしかみたいなもの」三十怖い病。そして、次第に変わる恋人との関係、ゲイをカミングアウトした弟と自己チューの母という家族の問題が、いつしか、新しい人間関係、新しく本腰を入れられそうな仕事へと繋がっていく。「風に顔をあげて」。凧が風を受けて空に舞い上がるように、顔を伏せるのではなく、風に顔をあげれば、人生の楽しみは広がる。これは、そんな女性への応援歌。2017/03/02
dr2006
41
実力と夢の乖離、打算と信頼の人間関係の間で揺れ、人との繋がりの大切さと奥深さに触れ切磋する女性の物語。主人公の風美は様々なアルバイトを渡り歩くも一人で生計を立て、プロのフリーターを自称する女性だ。プロボクサーを目指す彼氏、カミングアウトする弟、自己中な実家の母、スタジアム・ビールガールのバイトで知り合った常連客の男。風美は「今の私は人生の曲がり角に居るのか?」このままずっとバイトを続け一人で枯れていくのを想像し身震いした。女性の内なるモヤモヤを赤裸々に切り裂く作品。様々なバイトへの風美の批評が面白かった。2026/06/05
coco夏ko10角
28
25歳って充分若いし色んな可能性がある…と、通り過ぎたからそう思うけど、そのときはなかなかそうは思えないのよね。多分私の今の年齢だって何年かたてばやっぱりそう思うんだろうし。「三十怖い病」すごい分かる…。登場人物それぞれにダメなところがあるのがリアル。2016/05/29
rokoroko
22
30怖い病か。私の娘もそのくらい。長男のおくさんも同年配。山に行くと単独で歩いている30前後の女性がいる。その孤独感に胸がつぶれそうになる。私もそうだったから・・焦ることなくじっくり歩んでいけば良いのにと思ったりする。自分の娘を見てるようで心がざわついた2022/10/11
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