内容説明
どこにも関係のない、どこにも属さない一人の人間としての時間──それは、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間となるだろう。「無所属の時間」を過ごすことで、どう生き直すかを問い続ける著者。その厳しい批評眼と暖かい人生観は、さりげない日常の一つ一つの出来事にまで注がれている。人と社会を見つめてきた作家の思いと言葉が凝縮された心に迫る随筆集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
わたしも無所属の時間をかなり生きてきました。昔愛読した城山さんがかなりお年を召してから書かれたエッセイ集のようで、私も同感することが多く楽しめました。何気ないことや昔のことなどをうまく描かれています。また私もそうですが城山さんもかなり短気になられている様子がうかがえました。電車の中で気にいらないことがあると降りてしまうのも同じです。2025/04/06
ふじさん
87
無所属生活6年。無所属の時間をどう過ごして来たか、特別なことはなかった気がする、ただ淡々と過ぎた感じだ。「一日に一つでも、爽快だ、愉快だと思えることがあれば、それで「この日、この私は、生きた」と思えたらよし、作家の一文に同感を覚える日々。厳しい批判眼と温かな人生観は、日常のさりげない出来事にまで注がれる。彼のお別れの会で弔辞を詠んだは、作家の辻井喬、評論家の佐高信、作家の渡辺淳一の三氏、彼の交友関係の幅の広さがこのエッセイ集の内容にも独特の趣きを与えている。 2022/02/14
じいじ
77
直木賞作『総会屋錦城』を昔よんで、主人公老人の人柄に惚れて、こんな上司の下でチカラ一杯仕事がしたいと思った。職を離れた今でも、時々は城山三郎の本が読みたくなります。さて今作ー誰でも苦手なモノの一つや二つあるが、氏はグルメ談義が苦手で、忽ち満腹になり眠くなるそうです。物書きを生業にしている人は、じっと机で考えているわけでないのは素人でも分かる。汗を流して資料集めに外へ、目的の原稿用紙の何十倍何百倍もの資料を読み込まねばなりません…。几帳面な城山さんらしい一日一日を大切に生きてこられたことがよく分かりました。2025/03/16
団塊シニア
55
余分なことはしない、肩を張って生きない、争いを買ってでない、気を遣わない等「省事」に徹し「一日一快」でよしという作者の人生観、価値観はまさにどこにも属さない無所属の人間だからこそできる生き方かもしれません。2014/11/05
ユズル
33
どこにも関係のない、どこにも所属しない、自分一人の時間…私がその時間を得られるのは恐らく大分後の話だと思われます。何も良いことのなかった一日の終わり、眠りにつく時間まで好きな本を読む。“一日一快のすすめ”は嫌がおうにも所属せざるを得ない現代の働き人に出来そうなことだし、努めようと思います。2015/05/17
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