修業論

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修業論

  • 著者名:内田樹
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 光文社(2014/02発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334037543

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内容説明

著者が長年続けている合気道修業の目的は「あらゆる敵をたおす」ことではない。「自分自身の弱さのもたらす災い」を最小化し、他者と共生・同化する技術を磨く訓練の体系である。道場での稽古を「楽屋」とし、生業の場を「舞台」とする。新たな学びを阻止する無知や弱さを「居着き」と捉え、これを解除し、守るべき私を廃棄する。すると修業は自分を、予想もしなかった場所へ連れていく――。修業とは、強さとは…正面から問う。

目次

1 修業論―合気道と私見(修業とはなにか 無敵とはなにか ほか)
2 身体と瞑想(瞑想とはなにか 武道からみた瞑想 ほか)
3 現代における信仰と修業(レヴィナスと合気道 「感知できないもの」の切迫 ほか)
4 武道家としての坂本龍馬(修業―なぜ、司馬遼太郎はそれを描かなかったのか 剣の修業が生んだ「生きる達人」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こきよ

74
内田樹が修業について論考した一冊。〝敵を無くすには「これは敵だ」と思う「私」をなくす〟や〝弱さと無知に共通の構造〟といった、相変わらずの内田節で面白く読了。2014/09/14

マエダ

64
死語になりつつある「修行」だからこそ読んでみたが、内田樹氏はさすがで面白い。正直修行どうこうというよりも、内田氏の一つの物事を考えてまとめる力みたいなものは参考になる。2018/09/17

あちゃくん

44
内田さんの著作はこれまでも多く拝読してきているし、ブログもチェックしているので、9割方既視感のある内容でしたが、内田さんの思想を反芻し自分の血肉とするためには必要なことなんだよな、これがある意味僕にとっての修業なんだよなといったことを考えながら読みました。この本の中で一番気になった文章は、〈悪を根絶するというタイプの過剰な正義感の持ち主は、人間の弱さや愚かしさに対して必要以上に無慈悲になる。〉(P182)でした。多分参院選の直後だから、必要以上に刺さったのかもしれませんが。2013/07/30

けんとまん1007

39
中に書かれているとおり、本当に「読み応えのある」「スルメのような」1冊。知人にもらって数ヶ月、漸くといったところだ。以前からの視点である身体を使うことが基本にあって、その意味にも触れられている。その上での修業。日々の暮らし・営みを通してこそ、得ることができるもの・境地というのは、絶対にあると思う。目的を持つのは大切だと思うが、結果に拘泥しすぐるのはどうなんだろうと思う。そこを急ぎ過ぎると、自ずから結果は薄っぺらいものになる。そこを、どう考えるか?実は、そこであらかた決まっているのかもしれない。2014/01/05

ずっと俺のターン

32
数値で計測できないことを鍛えるということの難しさ。現代の人にそれを理解させるのは至難の技。実際、そこまでやってみないとわからないことだから、部外者が何をいってもしょうがない。どうなんだろう。皮膚感覚だと、数値化できない違いはあるとおもうけど。中村天風系の合気道をやっていたそう。中村天風だと藤平光一が有名だと思ってたけど、多田宏も有名なんだな。見学にいきたい。坂本龍馬の話は必要ないとおもう。2013/08/08

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