戦略読書日記 - 本質を抉りだす思考のセンス

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戦略読書日記 - 本質を抉りだす思考のセンス

  • 著者名:楠木建
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • プレジデント社(2013/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784833420549
  • NDC分類:019

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内容説明

本質を抉りだす思考のセンス!
『ストーリーとしての競争戦略』の原点がここにある。


──そもそも本書は普通の意味での「書評書」ではない。
書評という形式に仮託して、経営や戦略について
僕が大切だと考えることを全力全開で主張するという内容になっている。
ものごとの本質を抉り出すような本、僕の思考に大きな影響を与えた本を厳選し、
それらとの対話を通じて僕が受けた衝撃や知的興奮、発見や洞察を
読者の方々にお伝えしたい。
僕の個人的なセンスなり趣味嗜好に引きずられた話なので、
好みや体質に合わない方もいるだろう。
その辺、ご満足いただけるかどうかはお約束しかねる。
しかし、本書を読んでも「すぐに役立つビジネス・スキル」が
身につかないということだけはあらかじめお約束しておきたい。(「まえがき」より)

読んでは考え、考えては読む。
本との対話に明け暮れた挙句の果てに立ち上る、極私的普遍の世界。
楠木建の思考のセンスとスタイルが凝縮された1冊。
特別付録・ロングインタビュー「僕の読書スタイル」、付録・「読書録」付き。

【目次】
■序章:時空間縦横無尽の疑似体験
『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建著
■第1章:疾走するセンス
『元祖テレビ屋大奮戦!』 井原高忠著
■第2章:当然ですけど。当たり前ですけど」
 『一勝九敗』 柳井正著
■第3章:持続的競争優位の最強論理
 『「バカな」と「なるほど」』 吉原英樹著
■第4章:日本の「持ち味」を再考する
 『日本の半導体40年』 菊池誠著
■第5章:情報は少なめに、注意はたっぷりと
 『スパークする思考』 内田和成著
■第6章:「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の戦略思考
 『最終戦争論』 石原莞爾著
■第7章:経営人材を創る経営
 『「日本の経営」を創る』 三枝匡、伊丹敬之著
■第8章:暴走するセンス
 『おそめ』 石井妙子著
■第9章:殿堂入りの戦略ストーリー
 『Hot Pepper ミラクル・ストーリー』 平尾勇司著
■第10章:身も蓋もないがキレがある
 『ストラテジストにさよならを』 広木隆著
■第11章:並列から直列へ
 『レコーディング・ダイエット 決定版』 岡田斗司夫著
■第12章:俺の目を見ろ、何にも言うな
 『プロフェッショナルマネジャー』 ハロルド・ジェニーン著
■第13章:過剰に強烈な経営者との脳内対話
 『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック著
■第14章:普遍にして不変の骨法
 『映画はやくざなり』 笠原和夫著
…他、全21章

目次

時空間縦横無尽の疑似体験―『ストーリーとしての競争戦略』楠木建著
疾走するセンス―『元祖テレビ屋大奮戦!』井原高忠著
「当然ですけど。当たり前ですけど」―『一勝九敗』柳井正著
持続的競争優位の最強論理―『「バカな」と「なるほど」』吉原英樹著
日本の「持ち味」を再考する―『日本の半導体40年』菊池誠著
情報は少なめに、注意はたっぷりと―『スパークする思考』内田和成著
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の戦略思考―『最終戦争論』石原莞爾著
経営人材を創る経営―『「日本の経営」を創る』三技匡、伊丹敬之著
暴走するセンス―『おそめ』石井妙子著
殿堂入りの戦略ストーリー―『Hot Pepperミラクル・ストーリー』平尾勇司著〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

255
おもしろかった。基本的には著者が読んで感銘を受けた本のレビューを集めたような本なんだけど、深い考察と独自の哲学、そしてウィットにとんだ文章が絶妙に絡み合い、得も言われぬハーモニーを醸し出している。とくに話の流れというか、本の紹介に入る前にどういうテーマ性を持ってその本の内容に入っていくかというシナリオが流暢で、読んでいるとぐいぐい引き込まれるし、紹介されている本は全部読みたくなってくる。あと本当に、まじめなことを軽いノリでいっているのがすごく好きな文章だった。最高。2018/07/02

ハッシー

70
★★★★☆ 4年ぶりに読んだので、内容はほとんど覚えていなかったが、予想以上に面白かった。軽い語り口で書かれているが、語られている内容は非常に濃くて深い。読書の仕方で様々なジャンルの本からここまで深い視座を得られるのは衝撃的ですらある。特に印象的だったのは、スキルとセンスの違い。センスがない人が社長をすれば、代表取締役の担当業務を粛々とこなすだけで、まるで戦略がでてこない。センスは引き出しの多さであるが、経験を積むだけではなく一つひとつの経験が論理レベルに抽象化できていなければならない。勉強になる。2021/05/14

Kentaro

47
情報は整理するな、覚えるな。情報は無理に集めるな。思いだせない情報はたいした情報じゃない。時が情報を熟成させる脳にレ点を打つ方法。つまるところ、情報は整理もせず、覚えず、何か気になることだけ頭の中で「レ点をつけておく」だけにして、あとはほうっておきなさいという話である。中でも「レ点をつける」というのが独特にして肝心なポイントだ。「いい曲だな」でも「面白い映画だな」でもなんでもいい。レ点をつける基準は自分のセンス。自分にとってピンときた情報について「とりあえずインデックスをつける」。もちろん脳内で、である。2019/06/24

Miyoshi Hirotaka

44
スキルとセンス、どちらも大切だが区別が必要だ。スキルの種類は多岐で、それぞれの内容の定義が定着し、身に付ける道筋も用意されている。ところが、センスは千差万別で、定義が容易でなく、身に付けるための定型的な方法もない。目の前にある課題や困難は、遠い昔に既に起きていたり、他では日常のことだったりする。これらを克服するにはスキルでは限界があり、センスに依存する部分が大きい。センスは成功や失敗の場数で養われるが、実体験の最適な代替としては、読書がある。読んでは考え、考えては読むの繰り返しが、センスを形成する。2014/06/27

フジマコ

31
4冊目かな?このおっさんの本は好きです。センスがいい。ストイックな学者肌ではなくおおらかな博学だし、だからこそかテーマも文体もセンスがいいです。このおっさんと言っては失礼なので、楠木先生、の本との出会いは「ストーリーとしての競争戦略」からで、一貫して戦略をたてるための「分析」は「スキル」でまかなえるが、そもそも有効な戦略を立て実行し結果を出すためには「スキル」じゃなく「センス」が必要だ。だから経営者に近づけば近づくほど「センス力」が必要になる。ということを先生は仰る訳です。よく分かる!チョット複雑だけど…2014/07/27

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