内容説明
民意を重視するか、それとも、民意に反してでも国益を第一に考えるか。民意と国益のどちらを重視するかで、その後の国の進む道が変わってしまうのが外交政策といえる。日本の執政者たちは、その時代時代で民意と国益の間で揺れ動いてきた。民意に流され、大失態を演じたこともあるが、民意に惑わされず、しっかりと国益を守る決断をくだしたことも数多い。はたして先人たちは国益を守るために、どのように行動してきたのか。中国、韓国、ロシアとの領土問題や曲がり角に来ている日米同盟など、いま日本が抱える外交問題の本質が、通史で外交史を読むことできっと見えてくる! 日本外交のすべてがすっきりわかる歴史読本。
目次
第1章 古代(弥生時代の小国外交 古墳時代の朝貢外交 遣唐使の開始と白村江の戦い 奈良時代の遣唐使派遣 高僧鑑真の来日 渤海と新羅との関係)<br/>第2章 中世(院政期の日宋貿易の展開 鎌倉時代と南宋 蒙古襲来と日元貿易 室町時代の勘合貿易と日朝貿易 日朝貿易の展開と琉球の中継貿易)<br/>第3章 近世(織田信長とキリスト教 豊臣秀吉の外交政策と朝鮮出兵 徳川家康の積極的外交 禁教令と外交政策の転換 鎖国政策と四つの窓 ロシアの南下と日露関係の悪化)<br/>第4章 近代(ペリーの来航と不平等条約 明治政府の初期外交と国境の画定 国内危機を救うために勃発させた日清戦争 日露戦争と韓国併合 ワシントン体制と協調外交)<br/>第5章 現代(サンフランシスコ平和条約と国際社会への復帰 アメリカとの、沖縄の祖国復帰交渉 日韓基本条約と竹島問題 対中外交と尖閣問題)
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
中年サラリーマン
Taichi Ishihara
あきさ
しろくまZ