内容説明
7年前、弟が起こした人身事故の補償金を工面するため、ケイティーはギリシア人のニコス・ラキスと便宜上の入籍をした。結婚式で顔を合わせたのを最後に、彼とは1度も会っていない。それなのに、あの漆黒の瞳は夢にまで現れ、なぜかケイティーの心に強烈に焼きついて離れなかった。だが恋人がいる今、秘密にしてきたこの偽りの結婚のことを話し、ニコスと正式に離婚する手続きをとらなくてはならなかった。なかなかうちあけられずにいたある日、食事に訪れたレストランで、恋人から学友として紹介された男性を見て、ケイティーは驚愕する。ニコス！ うろたえる彼女を映すニコスの瞳に、悪意ある喜びが宿った。■偽りの結婚相手が億万長者だったことを知らなかったケイティー。7年ものあいだ忘れられなかったニコスとの思いがけない再会後、状況はさらに複雑になり……。傲慢なラテン系ヒーローに翻弄され心乱されるヒロインを描いた、キム・ローレンスの珠玉作です！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
4
お互いが便宜結婚に踏み切った”理由”も知らず、結婚式当日に顔を合わせたあとは一切の接触もなしで7年も経過しているヒーローとヒロイン。どっちもお金が必要だったけれど、それが自分の為じゃなかったのに口を閉ざし、再会した途端言い争う場面が長く、いつ甘いシーンに突入するんだろうと心配してしまった。とはいえ最終の数十ページは好きな展開。このあたりだけ何度も読み返す。運命の人に出会うべくして出会って、無駄にしてしまった7年がもったいなかったかも。2014/02/14
きき
1
期待し過ぎたのかイマイチだった。ヒロインが歳の割に幼稚な感じで好きになれなかった。トムって悪い人じゃないのにあんな風に二人の関係を知らせるのは酷すぎて興醒めだった。このヒーローとヒロインって身内以外に優しくない気がする2015/07/28
