内容説明
じゃみ、じゃみ、じゃみ。夫と五歳の一人息子と、京都の古民家で暮らす「私」は家の押入れや壁の隙間を這い回る、“異形の家族”を飼っている。それは私の過去の罪の証――。息子とも夫ともあんまり仲良うしたらあかん、“おじゃみ”がへんにし起こすさかい。あっというまにみんな居らんなってしまう――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
52
なんと「代償」には結構な時間がかかったというのに、この「おじゃみ」は一気に。京に住まうものがこの作者さんを知ったのは読み友さんのレビューのお陰。面白かったです。今はあまり使われなくなった京言葉がおどろおどろしさに磨きをかけてくれます。「ぼっけぇきょうてぃ」は岡山弁。読み比べてみて下さい。京女の怖さが味わえ・・(良かったうちの嫁さん京女でなくて)・・なんて安堵の吐息をつかれるかも(^_-)-☆2016/09/13
nuit@積読消化中
46
【日本の夏は、やっぱり怪談2023年】〈其の一・和編〉参加中です。積読本消化月間。初読作家さんでしたが、わ、何この作家さん、全部面白い!表題作の「おじゃみ」のなんと可愛いこと(笑)。その他の短編も楽しめました。あまり作品を出されてないようですが、もっと読みたいと久々に思えた作家さんです。2023/07/21
カピバラ
30
「前妻さん」が良かった。怖い話でも、京都弁だと柔らかく感じる。まあ、怖さは倍増だけれどもw2015/10/23
かおる
14
こここ、こわいよー!ちょっと精神的にくる怖さでした。おじゃみの姿を想像するだけでトイレいけなくなります2013/09/18
Spok
7
女のネバネバを京都弁の粘着質で見事に表現してとても気持ち悪い。特におじゃみ、前妻さんはいい。2015/08/06
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