内容説明
高級住宅地に立つエミリオの贅沢な家を見て、イザベルは気を引きしめた。今日からここで、家政婦としての生活が始まる。彼の助けがなければどうなっていたことか……。エミリオのそばにいられるなんて、まるで夢のようだわ!けれど、お嬢さま育ちで料理一つしたことのないイザベルに家事ができるはずもなく、まごついてばかり。それでもエミリオの声を聞くたび、彼が優しい恋人だったころを思い出し、甘い夢想にひたってしまう。イザベルはもちろん知るよしもなかった――エミリオが、彼女を誘惑したあと無残に捨てようと企んでいることなど。■住み込み家政婦の息子だったかつての恋人との再会。家が没落して金策に困ったヒロインは、大富豪となった彼の家政婦として雇われることになりますが……。本作は、『許されない一夜の情熱』、『ボスの優雅な私生活』の関連作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
ヒーローが復讐のために始めたことがいい意味で自分の首を絞めることになる。ヒロインは幼い頃から苦労したのに、一途にヒーローを想い続け、恨まれてもなじられても、甘んじて受け入れる姿がいじらしかった。しかし34歳にもなって、食事も掃除も何一つまともにできないのは、ちょっと情けなさすぎでした。スピンオフなんですが、このシリーズ、ヒーローが女をとるか仕事をとるかと、ヒロインの父親が人でなしと、パターンが全く同じで、後々、思い出そうとすると混乱しそうです。2015/04/21
びわ
1
ヒロイン父が最低野郎です。ヒーロー弟も最低。ヒーロー母も息子のためとか言いつつ逆に不幸にしちゃったんじゃあねえ。知っていたなら教えてあげるべきだったと思う。あと、ヒロインは誰かに家事を習うべきでは…2013/07/05