内容説明
素人だけで始めた小さな店が、多くの苦難と挫折を越えて全米No.1レストランの栄光に輝くまで。新鮮な地元の野菜だけを、シンプルに──果敢な行動と生活に根ざした思想で、各界に影響を与える女性シェフの、苦難と栄光の物語。「オーガニックフードの母」と慕われるシェフ、アリス・ウォータースの生活思想と疾風怒濤の半生記。
目次
パリのスープ
六〇年代らしい時期
モンテッソーリと夢
いかにもバークレーらしいところ
貴公子ジェレマイア
これが最後のバースデー?
倦怠とインスピレーション
創造と破壊
火による洗礼
ファニーの世界
アリス、空を飛ぶ
死と生
持続可能な生き方
“スター”の力
バークレーから“もっと広い世界”へ
イェール大学プロジェクト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
12
信念を持って行動する。それが成功する秘訣である。ただし、世の中を見回しても成功者というのはそれほどの数がいないことを見ても分かる通り、信念を貫き通すというのはなかなかに困難な仕事である。時につかれた場合には、無理をせずに一度外の世界を見ても良い。それによって新しい刺激を受けたとしても、自分の中の核となる部分は揺らがずにあり続けるだろう。2013/09/02
nizimasu
5
アメリカにおけるスローフードや地産地消の先駆者であるアリスウォーターズの評伝。NHKの番組で見た時にそのカウンターカルチャーから出てきた人だと聴いていたので奔放な男性関係や料理人とのいざこざなどの人間関係の悲喜こもごもを読んでいて微笑ましくなってしまった。今となってはとても落ち着いた佇まいの人になっていたので人に歴史ありだなあと思ってしまう。でもどこかトラベラーで情熱的な女性だからこそこだわりの店を30年に渡って切り盛りしてきたのでありましょう。ある種のロックスピリッツすら感じるかっこいい女性の半生記だ2015/07/28
timeturner
2
シェ・パニースで食べたサラダ野菜は革命的においしかった。あれほどの野菜はそれ以降も食べていない。その裏にこれだけの努力が、それもファストフードの国アメリカであったと思うと、改めてアリス・ウォータースの偉大さを感じる。2013/12/06
牛田モー
0
「食べるということは、"ファスト(速く)"であるべきじゃないわ」とアリスは強調する。「そして安価であるべきでもないわ」。はっと胸をつかれ、深く考えさせられた。私たちが口にしているのは動物や植物の生命。どんな小さな命でも安く扱っていいということはない。「私たちが食べることで世界を変えられる」。アリスの力強い言葉を私も信じて日々暮らそうと思う。4月1日にNHKで彼女のドキュメンタリーが再放送されるというので 見てみようっと^^楽しみー!2014/03/28
忠犬大吉
0
書評では、人気があるようでしたが。私には合いません。 あと10年くらいして読んだら良さがわかるかしら? 映像をみたほうが良さがつたわるような気がします。2013/12/08