朝日新聞出版<br> 増補版 祖国と母国とフットボール

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朝日新聞出版
増補版 祖国と母国とフットボール

  • 著者名:慎武宏【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 朝日新聞出版(2013/10発売)
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  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022617675

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内容説明

北朝鮮代表入りした鄭大世。日本国籍を取得、日本代表入りし2011年アジアカップ決勝戦で決勝点となるボレーシュートを決めた李忠成。日本で生まれ育った在日コリアンサッカー選手が選んだ、正反対のふたつの道―。Jリーグで活躍しナショナルチーム入りする段階で、ある者は日本国籍を取得し日本代表入りし、ある者は北朝鮮代表、韓国代表となった。その過程における様々なドラマを、祖国=韓国・北朝鮮への思いと母国=日本への思いを軸に描き出す。

目次

第1章 オレのザイニチ・サッカー・アイデンティティ―鄭大世
第2章 在日サッカーの源流をたどる旅
第3章 自分の居場所を求めて―梁勇基&李漢宰
第4章 境界線に生きる運命と歓び―安英学
第5章 国籍と夢の狭間で―朴康造&鄭容臺
第6章 サッカーに生きる―夢を追いかける人々
第7章 祖国と母国とサッカーと―李忠成
終章 ある在日コリアンの生涯―あとがきにかえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

6
息子の試合を追っかけで朝鮮高校にも随分おじゃました。そこで、出会った彼らは礼儀正しく、こっそり試合を観ていると椅子を持ってきてくれた(部の生徒ではなくてたまたま通りかかった子)。あの子たちは、どんな思いだったのか知りたくて。2020/05/28

tsubomi

4
2013.12.11-12.26:韓国系/朝鮮系日本人、つまり‘ザイニチ’のサッカー選手たちについてまとめた一冊。著者自身も同じ在日社会の一員。彼らがどう感じ、どう考え、どう選択して今に至るのか、という一人一人の背景を紹介していて興味深かったです。同一の民族だけで教育を受け、日本で生まれ育ちながらも日本人と接触しないで生きようとしてきたのが健気で切ないけれども、やはり浮いた存在だし、どこか違和感があります。思い切って日本社会に飛び込んでみたら人生が開花する人、サッカーに限らずもっと多いような気がしますね。2013/12/26

keepfine

2
そもそも日本に在留する外国人は、外国人登録法によって外国人登録をしなければならず、在日コリアンの外国人登録上の国籍には、朝鮮と韓国の2つの表記が存在する。韓国は大韓民国、朝鮮は北朝鮮、と思われがちだが、厳密に言うとその認識は厳密ではない。日本と国交がある韓国はともかく、日本と北朝鮮は国交がないため朝鮮籍は国籍ではなく、個人の出自・背景を示す記号に過ぎないとも言える。2023/11/03

さんつきくん

2
単行本版を読み、強い印象を受け、「増補版」と言うことで、気になっていた続きを読みたくて、手にした。2011年の平壌で行われた、日朝戦について、全く触れられていなかったのが、残念。そこが読みたかったのに。改めて、文庫版で読み返す形になった訳だが。在日コリアンのサッカー選手達の歴史は読み応えがあり、強烈なインパクトがあった。歴史的背景の中で日本、韓国、北朝鮮とそれぞれの中は芳しくなく。半島にルーツを持ち、日本で産まれ育った、在日コリアン。この本に登場する成功した選手達は一握りの存在だろう。2019/06/18

りょう

1
スポーツとハンディキャップ、基本的にこの2つが揃うとノンフィクションにハズレはない。とはいいつつ、ここに挟まる「在日」問題。こりゃ、どういう本になるかなー?と思いながら読んだが、やっぱりすごい名作!むちゃくちゃ面白い!朝鮮学校に育つ「在日」サッカー選手たちが、それぞれの国籍(朝鮮籍、韓国籍、日本国籍)を背負いながら、「ザイニチ」というアイデンティティのもとでサッカーに賭ける。自らも在日の著者が、自分も悩み、言葉を一つ一つ選びながら書き出す、一人ひとりの「想い」。胸が熱くなる一冊。2014/12/09

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