小学館文庫<br> 終りに見た街

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小学館文庫
終りに見た街

  • 著者名:山田太一【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 小学館(2013/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784094088328

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内容説明

戦時下にタイムスリップしてしまった家族。

東京近郊に住む平凡な家族は、ある朝、戦時中(昭和19年)の日本にタイムスリップしていた――信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれた世界は、戦時下の「食糧不足」「言論統制」「強制疎開」「大空襲」の時代だった。憎むべき〈戦争〉の時代に、〈飽食した〉現代人はどう立ち向かうのか。太平洋戦争末期、敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、驚くべき結末が待ちうける戦慄の寓話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

36
珍しい山田さんの戦争もの。現代の家族が戦時中にタイムスリップというSFチックな展開に思わず引き込まれて一気読み。終わりはハッピーエンドではなく、山田さんらしい「暗さ」でした。同じく脚本家の倉本聰の戦争ものもたしかタイムスリップものでした。現代人に分かりやすく戦争を実感してもらうにはこうした仕掛けしかないのかなあ……。2015/11/19

いく☺︎

28
先輩が「子供の頃に読んでずっとトラウマだったんだ」と貸してくれた本。多感な時期に読んだらしんどいだろうなあ…子供の頃に読んだ戦争の本は引きずりがち。わたしは2人のイーダがいまだにこわい。怖くて正解だと思ってる。2019/12/19

かつやん

19
正直に、面白いというより興味といったら失礼ですが。 戦時中の市民の生活はどうなのだろうと... TVやドラマでは何となく印象がありますが.. 戦後の家族が、戦時中にタイムスリップ?して 生活を始めるのだが... 淡々と読んでいき、淡々と親と子供の心no 変化は理解できる。そして考えずに入られなかった。 特に子供達の心の変化は...心苦しいし理解できるかもしれない。 最後の解説には、巧くこの本の意義を表していて脱帽。 そして、世界的に平和な日本に感謝したい。2014/05/29

16
ラストはちょっとしたどんでん返しで驚きでした。それまでは昭和19~20年の戦時下の国内の状況や国民性をよく描いていたと思います。ただ主人公にあまり共感出来なかった。むしろラストにかけての子供たちのほうに共感してしまった。2013/08/31

ぶうたん

12
1982年版のドラマを見てるし(主人公がなべおさみの記憶だったが調べたら細川俊之だった)、中公文庫版でも読んだはず。なので、あまり気分の良い話ではないのは分かっていたが、いざ読むと引き込まれる。タイムスリップを扱っているのでSFに分類されるだろうがプロットとしては平凡。もちろん著者はそんなことは百も承知で、狙いは現代人から戦時中を観察することにあるので、気にはならない。どうも最近ナショナリズムが強まっているような気がしてならないので、変な方向に行かないよう大いに読まれて欲しい。あとドラマももう一回見たい。2021/01/03

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