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内容説明
本来、情報の世界では、軍事と外交は別個の役割を担う。言うまでもなく外交情報は外務省の管轄だ。しかし日本では軍事情報もアメリカからまず外務省に入る場合が多い。そして外務省はそのすべてを防衛省に伝えるわけではない。縄張り意識と省益主義のなせる業だ。東アジアの緊張が高まる中、このままでは、緊急の危機に対応できない。今こそ、つまらぬ意地とプライドを捨て、両分野のインテリジェンス組織を正しく構築しなおすことが急務だ。二つの情報機関を熟知する著者の緊急提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
127
元西部方面総監部幕僚長による論説。外務省北米局安全保障課への出向や在大韓民国日本大使館の防衛武官などの経験から、近現代のインテリジェンスを総括し、現在の日本におけるインテリジェンスの在り方を展望する。インテリジェンスは国家における情報で、機能から「戦略情報」「作戦情報」「戦闘情報」、性質から「静態情報」「動態情報」での分類を、具体的な過去の事例で解説する。現在の世界の政治経済勢力の変化から、日本の戦後から続く米国との密な関係を築いてきた外交インテリジェンスから、総合的な機能インテリジェンス体制を提案する。2019/10/20
mitei
90
外務省と防衛省の関係がよくわかる。日本のインテリジェンスが大変なことになっていることがわかった。2013/07/01
モモのすけ
12
「インテリジェンスの精度を高めるためには、『相手が自分を騙しているかもしれない』『この情報は嘘かもしれない』という可能性を常に念頭に置いておく必要があります。『性善説』ではやっていけません」2013/05/31
スズツキ
6
面白そうだったので着手。つい先日も某国某団体に多額な出資をしたことが明るみに出た外務省。よく調べもせずに本来の人数の倍以上の請求を鵜呑みにしたあげく「それぐらいですむなら……」という発言をしたぶっ飛んだ体質。その中では著者の思想は至極真っ当かなぁ。「地政学から見た日本の危機」がなかなかの出来。やっぱり金美齢の言うとおり日本は性善説にたったあげく「どうしてそこまで他人の善意を信用できるのか」ということに集結しちゃうのよね。2014/10/04
おっくー
5
書店で見かけて興味がわいて買った本。現在の日本のインテリジェンスがよくわかった。防衛省と外務省の関係は新しい発見だった。結局は国民が全体的に知識を涵養しなければならないことを実感した。義務教育で安全保障の科目ができれば総理大臣等の役職についたときに無知であることは回避できるように思う。2014/06/08
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