- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少女/レディース)
内容説明
母親がピアノ教室を開く快活な少女・朔良とその教室に通う内気な少年・由希。性格は正反対だが、仲良くなる二人。ある時、由希の楽譜がなくなったりピアノに鍵がかけられる事件が起こる。疑いの目を向けられた朔良だが、その時に思いがけない出来事が…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやび
9
友人からの借り物。この作者久しぶりだぁ。相変わらず綺麗な絵だなぁ。ピアノの先生を母親にもつバスケが好きな女の子朔良とピアノが大好きなゆきくんの話。小さい頃から、大学までの話だけど、ちゃんと手入れされた庭を舞台に、切ない二人の話が展開されて、引き込まれた。結局、ゆきくんにけがをさせてしまったのは朔良だけど、コンクールの楽譜やピアノの鍵を隠したのは、朔良ではなく、朔良の母親だった。この母親は病んでいた。一人でいた朔良は辛かっただろうに、強いなと思った。面白かった。2014/01/21
koi
6
ピアノ講師の母を持ちながら、ピアノ嫌いで木登り好きな活発な少女・朔良。そして内気でピアノが大好きな女の子のような風貌のピアノ教室の生徒・由希。それぞれ親から望まれることが真逆で、逆に生まれてきたら良かったのにと笑いあっていたが、ある事件を機に2人の関係が狂い始める。チクリと胸が痛むような、それでいて瑞々しい初恋が2人の成長とともに柔らかなタッチで描かれている。またそれぞれの親のことを考えると、親もまた未熟で不完全な生き物なんだなと思える。美しい初恋も去ることながら、親子のあり方について考えさせられる良作。2013/08/16
みやび@夜649
4
電子。幼い頃女の子みたいだったゆきが、段々と成長していくのがカッコイイ‥。きちんと付き合うことになった2人をもっと見たかったな〜2024/01/31
Nao*
3
帯の「切ないピュアラブストーリー」って言葉に惹かれて読んでみたら、まさかこんなに重たい内容とは…。ひとつ歯車が狂ったら、後から後からズレは大きくなって、どうしようもなくなる事ってある。それでも貫ける程の強い気持ちで、誰かを想えるのは凄い事だと思う。でも由希くんのお母さんの複雑な気持ちも分かる気がするなぁ。過去の記憶が鮮明すぎて、依存しあってる様にも見えるもん。2013/06/30
key
2
母親の大事にしていた庭。それが嫌いだった娘。ピアノ講師の母親。ピアノ嫌いの娘。うまく噛み合わなかった親子関係だったから、成長した今は…そうなんよね、子供の頃にはわからない親の気持ち。それがわかってきた頃にはもう会えない。だけど、庭もピアノも残っているから大切にできる。べただけど好き。2014/07/15