内容説明
相次ぐ復刊により、若い女性の間で大ブームを巻き起こしている田辺聖子さん。長い歳月を重ね、85歳となった今だからこそ、見えてくるもの……田辺聖子さんがすべての女性に向けて伝えたい言葉が、ここにあります!
目次
女の可愛げ
続く恋、終わる恋
夢をかなえる
初めましての作法
仕事と家庭の両立
おしゃれは人のためならず
好きなものには溺れよ
いい匂いのする人
男の誠実
女友だち、男友だち〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
88
おせいさんのエッセイを読んでいると美味しいお菓子を食べているような幸せな気分になります。この本は特にそんな気分を感じました。優しい言葉で歳月を楽しむこと、自分を肯定することをそっと教えてくれます。どんなときも笑顔で気取ることなければきっといいことあるよ、と語りかけてくれているようで心がホッとしました。真っ直ぐさが幸せを呼び寄せ、毎日がごきげんさんになるんですね。日々丁寧に素直に時間を過ごして、ほっこりと生活していけたらいいなと思いました。2016/01/15
aika
57
また読みたいな、と背表紙にひかれて再読です。あったかい関西弁に気持ちがほぐされて、もっと堂々と、図太くていいんやで、とおせいさんに微笑まれたように感じます。自分が一回きりの人生で出会う、好きなものや好きな人をとことん大切にしたいと思いました。仕事、恋愛、結婚…女性の人生で起こる色んな出来ごとや選択を前に、条件や目先の損得に惑わされたり過去にとらわれるでもなく、私の力で、私の心と覚悟で、私だけの幸せを決めていく。何があっても笑い飛ばして、私の心にある素敵なものを頼みにしてあげよう、と前を向ける作品です。2019/01/23
ユカ
47
以前、こちらですごくお世話になっていた読友さんが紹介してくれた本です。長く生きている女性から若者へ向けた、人生をゆったりと前向きに生きられるヒントがたくさん。いまのわたしは、それらのことになーんとなく気づいているけど、頭でだけ理解して精神が追いついてない状態かな? ほんと、幼い(笑)。でもこれからもだんだんいろんなことに気づいて、ゆっくり進化していけたらいいなと思いました。今年最後に、穏やかになれる本を読めてうれしい。ありがとうね。2014/12/31
aika
44
読み返すたびに元気をもらえる、私にとってビタミン剤のような本です。チャーミングな関西弁で、てらいなく語りかけられる言葉が、心にすうっと染み込んでぽかぽかと温かい気持ちになれます。いっぱい食べて、いっぱい笑って、まいにち、ごきげん。ニカニカ。とびっきり好きなことを、好きなひとを、自分の心の中に大切に育てていくことが、素敵な自分を作っていく。いつのまにか、肩に入れていた力がふうっと抜けました。何でもかんでも自分の思うようにしようとせずに、人生は向こうからやってくる。おおらかに、どおんと構えていようと思えます。2021/03/20
も
41
とってもステキな本でした。田辺さんの言葉の優しいこと!「ああ、こういう発想から田辺さんの物語が生まれているんだな」って思えるようなところがいくつもありました。作家さんの作品を読むのもいいけれど、エッセイなど生の声が聞ける1冊を読むのってすごくいいなぁと思いました。2015/06/07