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内容説明
人間の知恵と執念がつくりだした食品の王様。毎日食卓に並ぶ牛乳とタマゴこそ、人間が健康で豊かな食生活を送ることを可能にした最高の食品です。牛乳とタマゴはどうやって大量生産できるようになったのか、なぜ乳製品やタマゴは体によいのか、タマゴは本当にコレステロールの原因になるのか、バターとマーガリンではどちらが体によいのかなど、牛乳とタマゴに関する身近な話題が満載。(ブルーバックス・2013年5月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
20
#感想歌 牛乳も卵も子供が育つため栄養満点完全食品 カルシウム、トランス脂肪酸、乳糖、コレステロール、必須アミノ酸2017/09/30
おりがみ
11
自然科学だけでなく、経済や歴史からも牛乳とタマゴを語っています。成長してからも「乳」を摂る生物は人間だけ、だしで伸ばしてもタンパク質の凝固性がある食品はタマゴだけなど当たり前すぎて意識すらしないことも丁寧に書かれています。特にヒトがニワトリに長い時間と労力を割いてタマゴを産むための生物にかえていった歴史は「愛と執念」を感じさせ、雑学としても楽しめる一冊です。第10章でもふれているように飽食の時代に生きるわたしも、もはや当たり前になっている食品の極限まで効率を高めた生産の危うさを認識しなければと感じます。2017/12/05
usui
11
牛乳とタマゴに関する知識が詰め込まれた本。科学とあるが、生物や化学に留まらず、歴史や文化、生態学的な知識など内容は幅広い。ブルーバックスなので自然科学系の内容と思えば、歴史や文化に関してかなりページが割かれているので印象としては岩波新書の書籍のような感じ。個人的には食品成分や機能性、栄養情報等をもっと詳しく知りたかったので少し物足りなかったが、牛乳とタマゴに関する教養を得られたのでよかったと思う。2015/04/08
calaf
11
乳製品やタマゴについて、歴史、栄養、健康などなんでも盛り込んだ解説書。戦後の畜産業の発展って凄いですね...現在ではほとんど工業製品の工場のような感じになっているらしい...しかしそれも、大きな矛盾をはらんでいる???2013/10/15
フェイ
8
牛と鶏を人類がどのように利用し、改良して、現在の一般的な食品である牛乳とタマゴになっていったかを歴史と科学で辿っている。 牛乳とタマゴも、現在の大量生産に至るまでは大きな苦労があり、その苦労と科学の発展によって大量生産を可能としたが、その一方で牛と鶏の生物としての本能を歪めてしまう。国外からの種や飼料が途絶えると、その生産性は科学による改良が行われる以前よりも減少する。いろいろ示唆に富んだ本であった。2016/03/02