内容説明
森見登美彦氏による朝日新聞夕刊連載小説『聖なる怠け者の冒険』の挿絵を画集として一冊に。ちょっと不思議な京都の世界をフジモト氏が見事にイラスト化。森見氏とフジモト氏の特別対談も収録し、二人の苦労や思い入れが分かる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
136
あたかも新聞紙で作ったかのようなカバー、表紙にはぽんぽこ仮面の絵、装丁の素晴らしさに一目惚れです。装丁は名久井直子氏。カバーは新聞紙であるから記事の断片が載っている。広告も載っている。連載小説はなんと『聖なる怠け者の冒険』の第1回が載っているという凝りよう。記事には蕎麦処六角で開催される「無限蕎麦」を告知、広告にはテングブランと浦本探偵事務所が載っている。「小問題こそ大問題。小問題を嗤う者は小問題に泣く」というフレーズが微笑を誘う。頁を捲るうちにいつしか時間を忘れ最後まで一気に読んでしまった。2017/06/10
紫綺
91
やっぱりフジモトさんのイラストはいい♪本編とちょうど同時期に重なり、イメージがよりリアルになって、とても楽しめた。やはり新聞連載の内容と単行本はかなり違うのがよく解る(笑)。アルパカの顔した五代目と意味もなく登場するアルパカが好き♪2013/08/24
ちはや@灯れ松明の火
77
もし謎の怪人が主人公を後継者候補ではなく悪の首領と勘違いして追い回していたのなら。それは幻となったとある連載小説の名残であり、狸柄の蝦蟇口から飛び出した新たな蝦蟇口でもあり、もしかしたら某怠け者が見ている白昼夢なのかもしれぬ本文のない絵物語。夏目巡査に立石君?どちら様ですかなどと気にしている場合じゃない、逃げろ小和田君、追えぽんぽこ仮面。うな重、抹茶かき氷、卵かけご飯、無間蕎麦はもう限界でもそれ以外は別腹ってことですね。千年魔都京都のカオス度更に急上昇、あんなとどめをさされた五代目、泣いてもいいんだよ。 2013/07/24
naoっぴ
76
表紙カバーの新聞記事、それを外したら「聖なる怠け者」本編と同じ絵という、遊び心満点の装丁が楽しい。新聞連載時の挿し絵にフジモトマサル氏と森見氏のコメントがついているのですが、これがまた可笑しい。自ら突っこみをいれつつの森見氏の自虐コメントに、いやほんとに大変だったんですねぇとねぎらいの言葉をかけてあげたくなりました!そういえば表紙の新聞記事にも、重圧だの衰弱だの暗礁だのという文字が…。ひょっとしてこれは連載裏話暴露本ですか森見さん?(笑)2016/02/19
ケイ
55
中身もいいが、カバーの新聞が最高!こちらを読んで、八兵衛明神を探しに暑い中を歩き回ったが、まさに挿絵のような感じだった。新聞では挿し絵はとても小さいのに、細部まで描きこんでおられるのだなと感心する。こんなお話だからフジモト氏も、遊び心を出したのだろう。モリミーの産みの苦しみに付き合われた苦労も読み取れる。アルパカ君が、外は竹林に囲まれた旅館の縁側で新聞を拡げている絵が一番好み。こんなとこないかな~。2013/11/27
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