文春文庫<br> 強き蟻

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文春文庫
強き蟻

  • 著者名:松本清張
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2014/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167697334
  • NDC分類:913.6

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内容説明

あんたが、わたしの身体をこんなふうにしたのよ。
遺産目当てに結婚した三十歳年上の夫に隠れ、不貞を働く伊佐子。彼女のまわりには欲にまみれた男女が、蟻のごとくうごめいている――。二度にわたりテレビドラマ化(伊佐子役はそれぞれ浜木綿子、若村麻由美)された松本清張のスリラー長篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミッフー

111
遺産目当てに30歳年上親父と策略結婚した金欲と色欲にまみれた若妻伊佐子😍老夫のポックリを狙いあれこれ試みるも結果的には失敗し負債に塗れる物語✨ある程度先行き推測できるのだが、清張ファンとしては漁夫の利的な結末が欲しかった❗️遺産を手にするのが老夫の二人の娘ではなく、地味で色気ない速記師素子だとかね🤔その方が読み手の爽快感高まったんじゃないかな👍それにしても老若男を魅了する伊佐子って一体どんな女なんやろ🥰地獄に堕ちるの覚悟で毒牙にかかってみたい気も😅この古めかしい昭和チックな世界観はやはり良い🤩2019/10/08

yomineko@ヴィタリにゃん

66
再度松本清張さんに挑戦!30歳年上の夫の死を願って色々な策を試みる伊佐子。生前に自分に財産が全部行くようにとの内容の遺書まで書かせる。夫には先妻とその娘2人がいて彼女らに遺産が行かない様にするために。他の事件とも絡めて物語が進んでゆく。最後にあの、あの人が?いや、あの人たちが???まさかのどんでん返し!!!2021/01/17

こばまり

60
92歳に「面白かった」などと言われて読まずにおれようか。昭和40年代の東京を舞台に下世話も下世話。登場人物全員が己の欲や得に一生懸命で、額に汗ヌラヌラしてる感じが堪りません。読書の大先輩が薦めてくださった一冊。2015/09/25

きのこ

25
なんと再読でした。タッパがあって肉感的で色白できめ細やかで悪い女、伊佐子。たまらんねw2016/03/18

シュラフ

20
"花も実もある話"どころではなく"身も蓋もない話"である。利己心というのがここまで徹底していると読後感もかえってさっぱりする。遺産目当てで老人と結婚した女。歳の差は30歳もあり、まだ女の脂がのった30代。すでに枯れてしまった亭主に満足できるわけはなく、女のカラダを武器に男たちと付き合う。女の本音としては、亭主には 早く遺言を書かせ 早く死んでほしい という露骨なもの。悪女ぶりも徹底している・・・そして念願かなって とうとう亭主は死んでしまう。だが、松本清張は最後にこの女に鉄槌をくだす。悪は栄えないのだ。 2015/04/07

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