内容説明
自分の人生のエンディングをどのようにしたいかを元気なうちに考え、前向きに準備する「終活」が流行っている。遺体を火葬後、散骨を選択する人が増えている背景には、お墓問題(承継者の問題、墓地不足など)、家族のあり方の変化(少子高齢化、核家族化、一人世帯の増加)、葬送そのものの価値観の変化(無宗教葬、家族葬、直葬など)、長引く不況による経済的な理由など、様々な要因が考えられている。しかし、実際にいざ散骨をしようとなると、親族の反対、法的な手続きなど不明な点も多い。海洋散骨の専門会社を経営する著者が、現在の日本において散骨という埋葬法を選択する際の手続きや注意点、具体例を紹介する。
目次
第1章 お墓に入りたくない―母の遺言から海洋散骨会社設立まで
第2章 お墓の大問題―散骨が増えている背景
第3章 知識ゼロからの散骨入門―散骨にかんするさまざまな疑問に答える
第4章 散骨は実際どのようにおこなわれる?―いくつかの散骨スタイルと当日の注意点
第5章 これまでおこなって印象的だった散骨―ご遺族への振り返りインタビュー
第6章 散骨をした後の心のよりどころは?―グリーフワークという視点から
第7章 自分の遺骨を散骨してもらうには?―悔いのない人生の幕引きのために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
恋空
14
読んで大変参考になりました。 今は、いろんな形の終わり方があるのですね。 自分の終活の参考になればと読みましたが参考になりました。2016/05/26
ただぞぅ
12
なぜ日本人は、諸外国と比べて遺骨に対する執着が強いのか?散骨する際も全て手放さず手元供養をすることに驚いた。母親の遺言より海洋散骨を行ったことが基で海洋散骨事業を始めた著者。これまで多くの散骨に立ち会い、遺族と共に最期の別れを見守って経験から散骨を行う様子や注意点などが紹介されている。かつてお墓に入ることに疑う余地などなかったが今は「最後は自然に還りたい」というエコロジー思想や墓地費用や維持管理の問題から自然葬を選ぶ人は多い。私も最後は自然の大きな循環の中に還りたいし、それが生き物本来の姿であると思う。2025/07/22
simasima
7
作者自身の散骨の経験から散骨会社設立までの経緯を第一章で、第二章では「葬式や供養のスタイルはこんなにも多様化している!」という帯の言葉通り、お墓の歴史、継承者不足や経済的な問題、お寺との関係、「千の風になって」の流行、散骨・樹木葬など自然葬まで現在の葬儀文化についてざっくり触れてあり、第三章以降は法律、実際に散骨をした人の体験談、就活についてなどが続く。現時点において私は散骨はもちろんいずれの方法をも主導して選択する段階にはないが、葬儀の方法、後継者としての管理も含め、いずれは直面する問題。学ばねば〜2014/02/28
Humbaba
7
散骨が誰にとっても最適という保証はない。しかし、選択肢の一つではある。既存の宗教のことを大切にしているのならば、お墓に入るという選択肢を選べば良い。逆に、既存の宗教に違和感を覚えていたり、死後の供養を頼める相手がいないような場合には、散骨を選べば良い。2013/09/26
ジュリ
2
散骨も樹木層と同じで費用が安い。いろいろな会社があるようなので、散骨するときはよく調べないといけない。2016/10/01
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