「城取り」の軍事学

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「城取り」の軍事学

  • 著者名:西股総生
  • 価格 ¥1,361(本体¥1,238)
  • 学研(2013/09発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784054056466

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内容説明

大反響を呼んだ『戦国の軍隊』の著者の第二弾!日本の城の9割以上を占め、3~4万か所もある戦国の城。なぜこれほど多数の城が造られたのか。なぜこれほど千差万別なのか。前著と同様、「軍事」の視点から徹底考察、その実像に迫る!通説を覆す渾身の一冊。

目次

第1章 城を取る―攻めるか守るか
第2章 なぜ山城か―それぞれの事情
第3章 城主たちの亡霊―城の歴史がすり替わる
第4章 幻の館―リアリティーのない平板な図式
第5章 縄張りの迷宮―オンリーワンの個性たち
第6章 城と戦争―城の形を決定づける人の営み
第7章 鉄炮と城の「進化」―大きい・小さい・強い・弱い
第8章 城は何を守るか―築城者たちの本音
第9章 山から降りなかった城―近世城郭の成立を再考する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

34
城の本質は、少ない戦力で大兵力の自由を制限し勝機を見出そうという「悪あがき」!なんと腑に落ちる解釈、読んでて、目からウロコの快感が次々と。◇「城取り」の「取り」は場所取りの取り。特定の政治状況と彼我の兵力・装備に基づき、時を先取りして勘所となる場所を占有し、相手方に奪われないよう土地を改変すること。近世の城、特に建物が好きで方々訪ねたりしてきたけれど、こんな風に実際に戦う立場に立って考えたことはなかったとしみじみ思う。ここらへんはええ石がぎょうさん取れたから石積んだのとちゃいますか、とか、なるほど過ぎる。2017/12/20

こも 零細企業営業

21
城取りとは築城の事だった。それも軍事的な事に特化した城を建てる事を城取りと言ったそうな。宴会の場所を確保するのと同じだそうな。確かに陣取りって言うわ。ただ鉄砲が普及してくると戦い方も変われば、築城の仕方も変わる。城取りの意図も変わってくる。そんな感じの本でした。2020/04/01

kk

16
図書館本。近世城郭以前のお城について、縄張りや地取りといった面からさまざまな問題を考察。山城から平城への移行は一般的な現象か、高石垣が普及したのは何故か、鉄炮の登場は城の構造にどんな影響を及ぼしたのか、などなど。玄人チックな軍事的視点から通説的見方を吟味し、かなりシビアで説得力のある指摘を提起。ところどころ目からウロコ。文章がとてもわかりやすい上、議論の整理もナイス。地図や縄張り図の掲載も読者に親切な感じ。この分野に興味がない人には退屈かもしれませんが、歴史だのお城だのが好きな仁にはご馳走です。2022/12/01

YONDA

7
山城とは何だったのかを教えてくれ、今回も通説をぶった斬る西股氏です。城に城主が居るわけではない・城の立地理由などなるほどと思わず納得してしまう。姫路や彦根も素晴らしいが、山や丘の上にある城にひかれる今日この頃です。2015/02/15

スー

5
大変興味深く読ませていただきました。言われてみれば、城と一概に言っても色々な用途があり、攻撃の為の城や防御の為の城や支配の為の城があり、それに合わせて大きさや平地か山に作るか決まってくることに納得しました。戦国時代の本を読んでると、攻略後に廃城にしたとか、城跡を修復してとか書いてあったが、この部分も納得出来ました。城に向きがある以上、せっかく占領しても敵のいる方面が無防備の状態に作ってあったら守れないし、奪い返されたら脅威になるから壊した方がいいですよね。2016/01/16

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