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内容説明
近づきすぎてもうまくいかないし、遠すぎてもうまくいかない。ほんのちょっとのことでゆらいでしまう――。対人関係は、そのように一筋縄でいかないもの。人とのほんとうのおつきあいは、自分の眼で相手を選び、相手の眼で自分を選んでもらうことから始まります。本書では、『暮しの手帖』編集長、書店経営、文筆業と、忙しい日々のなかで活躍を続ける著者が、自身の経験から見つけた人間関係を大切にはぐくむヒントをまとめました。「愛情を伝える」「待たせない」「断られ上手になる」「いない人の話をしない」など、人とかかわりあいながら心地よく暮らすためにできることを紹介。特典として、シンプルな中に物語が見える独自のスタイリングで人気のスタイリスト・轟木節子氏の解説を収録。「ありがとう」の言葉が、心にあふれてくる一冊。
目次
第1章 人とつながるということ―はじまりは、いつも自分から(愛情を伝える 待たない ほか)
第2章 与え続けていくということ―ちょうどいい距離をみつける(翌日の「ありがとう」 気負わず贈る ほか)
第3章 うまくいかないとき―大切なのは引き返す勇気(ひきずらない つられない ほか)
第4章 深めるということ―ゆっくり時間をかけて見守る(一年先を考える 愛情のルール ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
148
平穏な生活を過ごすため、あなたにありがとうという感謝の心を忘れない。慌ただしい日常につい見失ってしまうけど、何気ない一言で相手にどれほどの傷をつけ、あなたの微笑みにどれほど癒されていることか。誰かの噂をしたり、誰かの話でその人を判断したり。その先入観で出会いを狭めている。疲れてきたら一呼吸おいて。一瞬でも立ち止まることで、本来の素直なやさしさを思い出すことができるから。みんな弱くてどこかに痛みを抱えている。傷つけ合ったって求めているものは何も残らないから。心にある武器を捨てると気持ちが少しは軽くなるから。2021/12/30
masa@レビューお休み中
103
松浦さんの本も5冊目。折をみて読むというよりも、そのとき必要なエッセンスが盛りこまれている本を手にしているような気がします。今回は、人間関係のみにフォーカスしています。今までは、仕事の話の中や人生の教えのひとつに人間関係があるといった感じでした。だから、丸々一冊が人と人との関係性を説いているのが意外であり、興味を覚えたんですよね。そして、少し間隔を空けて読んだためか、以前とは僕自身の感覚も変わってきたような気がします。僕自身の人間関係の考え方を見直していく必要がありますね。2014/06/25
レアル
52
読了して一番印象に残ったのは冒頭の、人と人との繋がりは突然生まれてくる。そんな中人間関係について考えると3つの言葉が浮かんでくる。「育てること・守ること・与え続けること」このたゆみない営みをし続けるとその人に対して愛情が伝わる!と当たり前すぎるこのフレーズがとても響いた。こちら人間関係をスムーズにするためのその考え方等が描かれてるそんな本。2020/04/03
橘
26
「あなたにありがとう。」、なかなか伝えられない言葉です。押し付けてしまったり、釘をさしてしまう日々ですが、見守る、という立ち方をしていこうと思いました。近付き過ぎず離れ過ぎず、ちょうどいい距離を探してみようと思います。一人で立つことも大切に。弥太郎さんの言葉は今回もすっと心に落ちてきました。2018/06/15
うめ
24
考え方が好きだなー。何回も読み返して自分の血肉にしていきたい。ものが壊れるのも、人間関係が壊れるのも、ひとえに、愛情不足。心します。2015/05/25