会津論語 - 武士道の教科書「日新館童子訓」を読む

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会津論語 - 武士道の教科書「日新館童子訓」を読む

  • 著者名:中村彰彦
  • 価格 ¥610(本体¥555)
  • PHP研究所(2013/06発売)
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  • ISBN:9784569679822
  • NDC分類:159.5

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内容説明

幕末の会津藩が、滅びてまで守ろうとした精神とは何か? じつは「会津藩家訓」のほかに、会津藩士の内面に深く浸透していた書物がある。『日新館童子訓』――“会津論語”ともよばれ、「人間のあるべき姿」を具体的な逸話によってやさしく説いた本書は、中興の5代藩主・松平容頌自らが筆をとったもの。ときの名家老・田中玄宰は、その内容に感銘し、若き子弟の「教科書」として藩校教育に採用したのだった。会津研究の第一人者たる作家が、達意の筆で『日新館童子訓』を口語訳し、注と解説を施した一冊。儒教を深く修めた容頌らしく、楠木正成の言動や領内庶民の善行までを顕彰し、「忠・孝」の大切さを繰り返し説く。それは、かつての日本人が持ち、現代日本人が喪った「心の美徳」に他ならない。昭和初期の最晩年、取材に応じて本書の一節を平然と諳んじた会津女性がいた。新島八重その人である。知られざる名著の神髄が蘇る。

目次

日新館童子訓 上(天忍穂耳尊の孝行 杉田壱岐の涙 師に命を捧げた男 ほか)<br/>日新館童子訓 下(万里小路藤房、建武の中興を評す 高力喜兵衛の涙 小宮山内膳は武士の鑑 ほか)<br/>解説 会津藩の教育について(教育立国をめざした会津藩 「ならぬことはならぬものです」―まず躾からはじめられた 藩校日新館の開校 ほか)